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奈良おんな物語《18》「太極拳・茶道の指導者・中村愛子」下:鄭容順

「もう1つの顔―茶道」
中村愛子さんは戦後、最後の卒業生でもある大阪府立阿倍野高等女学校時代からで茶道を習った。戦中は13歳、学徒動員で工場に行って戦闘機の部品を作っていた。勉強をしていることがなかった。



奈良おんな物語―下―1

戦後は6・3・3制になって教育制度も変わった。
中学2年のテストでは「民主主義とは何か」を書かされた。民主主義とは「責任と秩序」と覚えさせられた。
「茶道」は大好きで女学校を卒業しても習っていた。
現在、孫弟子もいる。大勢の人を指導してきた。
「茶道」京都の裏千家で現在の肩書きは「茶道教授」です。
中村愛子さんに「茶道」を習うことによって何が育まれていくのか聞いてみた。
「人と人のコミニユケーションを作り人に親切にしていくことを学ぶ」
それは「道徳」と中村愛子さんはいう。
「目上の方を立てる」「茶席で一緒になった人、相客に対する気配りをお互いにしていく」として「茶道で学び思いやりが人間の心に生まれていく」という。
子どものころから茶道にたしなむということは「思いやり」の心を育てていく教育につながっている。
子どもの「茶道」を「幼児教育」として中村愛子さんの弟子たちが保育園などで子どもたちに茶道を指導している。園長自身、中村愛子さんに指導を受けた人もおられる。

「茶道―挨拶」
「茶道」は玄関に入るときからマナーが入っている。
普段、日常の生活に自然の中で行われているものの現代ではそうはいかない道徳の乱れがでている。
座敷に上がるときは履物を揃える。座敷に上がるとお辞儀をする。
お辞儀の仕方にも「真」「行」「草」がある。客(お茶会に招かれた人)お茶会では亭主(お茶会を催す人)は時と場合に応じて使い分けていく。
お辞儀は普段も大事な所作だが茶席でも相手への尊敬、相手への心配りとして重要な意味を持っている。
《真のお辞儀》
両手を静かに膝の前におろし両手の平を全面に畳につけたまま、上半身を自然に曲げて深く頭を下げる。背中は丸めず手は両方の人差し指をつき合せるようにする。茶会では主に客のお辞儀だが亭主が茶道口で始と終りにする一礼は真です。

奈良おんな物語―下-2の先

《行のお辞儀》両手の指の第2関節から先を畳につく程度の深さで上半身を曲げ頭を下げる。お茶を頂く際に客が隣の客に「お先に頂きます」の礼です。
《草のお辞儀》
会釈よりやや深く頭を下げ指先をつける。

奈良おんな物語―下―2

中村愛子さんは「形も大切ですがやはり相手への気持ちが形となって表れるものです。心がけていけばきれいなお辞儀ができるようになります。
作法とはルールのようなものです。ルールから大きくはずれ他の方に迷惑をかけないように気をつければそれで大丈夫です。気楽にお茶会に参加して見て下さい。参加しているとお茶も好きになって作法も自然に身についていきます。
ただ違う点があります。ルールとは単なる形や行動の上での決まり事です。作法も決まり事ですが周囲に対する細やかな心づかいや思いやりといった精神的なものになります」と話す。

筆者はここで書道を思い浮かべた。
「楷書」「行書」「草書」と。「楷書」は1番正式なきちんとした形の文字で「行書」は少し崩した形、「草書」はかな文字のように流れるよう形をいうが「茶道」も「真・行・草」はこんなことなのだろうかと考えた。

「千利休のお茶の精神」
中村愛子さんは「千利休は室町時代からあった『茶の湯』を大成しました。おもてなしと思いやりの心をお茶に取り入れました。茶道で挨拶は基本です。挨拶は気配りということです。上下の人間関係を大切にしていく基本、目下が目上や年配者を大切にしていくなどになります。そして茶道具を大切にしていく。茶道を習うと自然に身についていくのです。先輩の行動を見て習っていくのです。またお点前でもお茶の作法が未熟でもお客が美味しく頂けるようにする。お茶の作法が上手でなくてもお客が美味しく頂けるようにしていくのも気配りです。抹茶を点てるとき茶筅をふっているときは一心不乱です。他のことを考えていません。これがおもてなしの心です。
抹茶を点てるのに茶筅によって美味しさが違います。
昔から奈良の高山で作られている高山の茶筅で抹茶を点てるとお茶の味が違い美味しいです。茶筅も長く持ち丈夫です。高山茶筅を作る技術の違いが他の茶筅でお茶をたててそう思います」と話す。
中村愛子さんの日課の1つに抹茶を点てて毎朝、頂く。
「抹茶が大好きで毎日頂きます。そんなとき伝統の技が生きています。高山茶筅で点てた抹茶は最高に美味しいです」と茶道60年のキャリアを持つ中村愛子さんが話す。

「茶道と着物」
今も京都にお茶のお稽古にいく中村愛子さん。お稽古に行くときは着物を着ていく。夏なら洗える着物を着る。
「現在は洗える着物でも絹のような風合いのいいのがあります。着物の貸衣装もあります。そんなに難しく考えなくてもいい時代になりました」

「お茶会」
以前は大阪などで毎年のようにお茶会をしていたこともあった。現在は2・3年に1度、弟子たちと一緒に楽しく開いている。お茶会で着物を着て背筋を伸ばして正座をする。精神がシャッキとする。床の間の掛け軸に季節を感じ季節のお菓子を楽しむことができる。また道具を眺めて楽しむことができる。
「やはりなんといってもお茶碗、韓国の井戸茶碗は素晴らしいです。朝鮮王朝時代、200年前に作られたというお茶碗を持っていますがやはり日本の物と違う焼き物文化の素晴らしさがあるのです。眺めては楽しんでいます。特別のことがないかぎり使わないで大事にしています。歴史の重みがあります。徳川時代の将軍も朝鮮王朝時代の焼き物が好きで発注したとのこです。日本の茶人は朝鮮半島で焼かれた焼き物に魅かれます」と話す。

奈良おんな物語―下―4

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「筆者の感想」
中村愛子さんは以前、「奈良おんな物語」で紹介した「自然派カフエ、ミルクテイー歌声タイム」を開く堤早苗さんの紹介でお会いすることになった。
80歳というのに若い。話を聞くとやはり体に良い太極拳をして茶道をしておられることが若さで健康の秘訣と知った。
それに毎日、自分で点てて飲む抹茶にも健康促進になっていると話を聞きながら思った。「太極拳」は動の活動で「茶道」は静の活動と筆者が中村愛子さんに話すと中村愛子さんは「太極拳はスポーツですが静のスポーツです」と話された。なるほど静かに手を上げて足を上げてゆっくりと体を動かしている。筆者が1度、中国北京の公園で見たときは大きな音で音楽がなっていて鳴り物入りと思っていた。
しかし6月16日、富雄公民館に訪問して中村愛子さんが指導する太極拳を見学させて頂いて、太極拳も静かに足を上げて手を上げて円く体を抱え込むようにしていく動きはスポーツでも静かなスポーツだった。
やっと太極拳も静の動きと気がついた。
茶道と共通するところがあって中村愛子さんは太極拳も長く続けてこられたのだろう。
「健康でおられるのは太極拳のおかげです」と話される中村愛子さんですが、「茶道」も動きがあるが精神を統一することは「太極拳」と「茶道」が共通している。

「茶道」の指導者という中村愛子さん。
「作法を知らなくてもお茶会に参加して抹茶を美味しく頂くことでいいのです。お茶会に参加しているなかで自然に立ち居ふるまいの所作ができるようになります」と話された。それなら1度と思うが素人目から見ると敷居の高いお茶会のように思えてならない。
しかしこの作法や立ち居ふるまいの所作は日本固有の伝統文化です。崩してはならない。ここから日本が育んできた権力・地域・庶民の暮らしが見えてくる。日本の生活文化研究には大切に保存していかなければならない。乱れた日本の世相、見直しの1つに「茶道」の所作を見つめなおす必要があると考えている。

インターネットで検索した「千利休」について簡単に紹介しておきます。
「茶道の始まりと流派」を検索するとでてきます。ホームページ
「千利休」/「茶道」は定められた方法で客人にお茶を振舞う行為のことをいう。もともとは「茶湯」や「茶の道」と呼ばれていたが江戸初期になって「茶道」と呼ばれるようになった。「わび茶」を確立したといわれる千利休は茶道のことを「数寄道」と呼んでいた。
「裏千家」/茶道会で多くの門下を持つ裏千家は千利休から家督を継いだ本家・表千家に対して分家の武者小路千家と裏千家と併せて三千家と呼ばれている。
茶道人口の半分以上は裏千家といわれ茶道会には数多くの流派がある。最大規模の流派になる。宗家は京都市上京区にある。表千家の宗家と隣接している。
「茶碗」/ご飯をよそう食器のことと思うがもともとはお茶を飲むための食器のことをさすという。奈良時代から平安時代にかけてお茶と共に日本に伝来。高価な茶碗は観賞用としてお点前には高価な茶碗は使わないようにしたほうがよいと記述されている。

筆者のお茶の心得は何もない。
ただ韓国から日本にお茶が伝えられたのは韓国のお寺を通して聞いている。お茶は大切なものだったことから仏さまにお茶を供えたという。日本でも仏さまにお茶を供えて法要してきたと思っている。
そこで千利休は仏とお茶、ここから精神を入れたお茶のお点前で侘び・寂びも仏に帰依する精神構造ではなかったのかと思ったものだが茶道をしている指導者からお叱りを受けそうで筆者の感想はこのへんにしておきます。

中村愛子さんの「茶道」の人生は半世紀以上です。
その間、学び資格も取得して自宅にお茶室を作って後輩たちに指導されている。また奈良・大阪などに出向いて茶道教室で指導されている。「茶道」と深くかかわってこられてこの文書では紹介できないほどの活動をしてこられた。
ここにはほんの少しだけ紹介することでもう1つの顔にした。

太極拳は老若男女問わず、健康促進の1つになると思っています。
関心のある方富雄公民館に問い合わせて下さい。
電話・FAX0742―43―5386

<写真説明>1、ミルクテイでの中村愛子さん、2012年5月24日撮影。2「挨拶」の真の仕方。3、行の仕方、会釈をするときの手のつき方です。4、「奈良日独協会交流会」、奈良市内にある大乗院和室でドイツ人たちと呈茶をしている。5、「お茶会」中村愛子さんは左側ですがお弟子の立ち居ふるまいを見守っている。6、「お茶会」に参加した人と記念撮影。
[ 2012/06/30 06:00 ] 鄭容順 | TB(-) | CM(-)


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