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日曜新聞読者欄簡単レビュー:川瀬俊治

 日曜日恒例の新聞読書欄簡単レビューです。編集者として本を3冊担当した天笠啓祐とほか2人の方の過去の論集をまとめた本が出た。(敬称略)

 高橋●(●は日の下に舛)・天笠啓祐・西尾漠著『「技術と人間」論文選ー問いつづけた原子力 1972―2005』大月書店、5460円)ー朝日ーだ。評者の上丸洋一は書評最後、収録された論文で高木仁三郎の「原子力技術を考える」の趣旨をまとめてこう書いている。

 「原子力は体制そのものである。安全論だけで全面的にやめさせる方向にはいかない。「文明の転換みたいなもの」を獲得しない限り「原発体制」はいくら危険性を主張してもなくならないだろう」

 1972年4月に創刊された雑誌『技術と人間』は天笠は当初からのメンバーだ。ごたぶんにもれず、雑誌経営は大変で、よくこの専門性を一般化しようとする活動を続けたと思う。2005年10月に終刊するが、しかしその質の高まりは時代をへてもかわらない。原発労働の実態、チェルノブイリ原発などの教訓、低線量被曝(ひばく)の危険性などが再録されている。「論点は多岐にわたる。それらの多くは、今日も未解決のままだ。反論も含めて、なぜ、もっと広く検討され、議論されてこなかったのか。そんな疑問が改めて浮かんでくる」と評者は述べている。
 
 脱原発をやめたのか。野田首相は生活再建を旗印にした政権公約を経済中心にすることを鮮明に。大飯原発再開を決め、それも夏季限定でもなく運営するという。 科学技術の独走を市民のまなざしでチェックした3人の論者の軌跡はわれわれは受け継がないといけない。評者は論文の一説を引用している。

 「二重、三重の安全装置がついているから安全と宣伝されているが、安全装置の数がふえ、複雑化すれば故障もふえそれだけ危険がます」

 「巨大装置においては、つねに小事故が大事故につながる可能性がある。連鎖的事故、共倒れ事故がつきものであるのでフェイルセイフなどはありえない」
[ 2012/06/17 15:13 ] 川瀬俊治 | TB(-) | CM(-)


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