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日曜新聞書評欄簡単レビュー:三室 勇

今週も日曜日恒例の新聞書評欄から。

朝日――
アニー・ジェイコブセン『エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真相』(太田出版、2520円)、評者・渡辺靖。アメリカのネバダ州にある広大な空軍基地、その一角にエリア51という軍事秘密基地がある。米政府が長く認めてこなかったもので、地図にもなかった地域である。冷戦終結後、この基地の存在が明らかにされてきた。著者はジャーナリストで、たまたま親族の集まりで、エリア51で働いていた人物に出会う。そのつてを辿ってこの施設関係者32人の取材に成功し、本書が生まれた。ニューヨークタイムズの書評欄などに取り上げられ、ベストセラーになった本だ。評者は「キューバ危機の舞台裏や米ソの諜報合戦など、冷戦時代の軍事秘史が次々と明らかにされ、吸い込まれるように一気に読破した」と書く。エリア51というと墜落した円盤の残骸や宇宙人パイロットの遺体などが隠されている所、月面宇宙着陸の捏造映像が撮影された場所といった噂が流布していることでもある。この本は、そうしたことにもふれているようだ。しかし、ここでやっていることは大統領すら知らないことがあるという。軍事科学技術がそうした場所で開発されてきたこと、それを許してきたことに驚きを以上の恐ろしさを感じる。

京都――
ロナルド・ケスラー『FBI秘録』(原書房、2310円)、評者・糸井恵。本書ではウォーター事件、9.11事件、オサマ・ビンラディン殺害事件などFBIがどう関わり、行ったかを関係者の聞き取りから明らかにした本である。評者は「極秘侵入部隊の話が面白い」と書いている。家人に旅行の懸賞が当たったと言って、家から追い出して家捜しするといった手口の面白さを言っているようだが、これは正当な捜査ではなく国家の犯罪であり、面白いといったことではすまされないことだ。「映画顔負けの逸話が満載」と書くが、横暴な警察国家の側面を見逃す感想だ。オサマ・ビンラディンの居場所発見につながる情報も水責めの尋問でえられたものという。こうした存在をゆるしている米国とは何か、彼らが言う自由とは何かを考えされられる本だ。
[ 2012/06/10 09:43 ] 三室勇 | TB(-) | CM(-)


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