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夜間中学その日その日 (241)   守口夜間中学 白井善吾

 未就学者 128187人(2010国勢調査) 確定値発表
2010年に実施した国勢調査の未就学者の数が発表された。(2012.4.24)「国勢調査は,日本に住んでいるすべての人及び世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で,国内の人口や世帯の実態を明らかにするため,5年ごとに行われます」とし、実施されている。教育に関しては15歳以上の人たちを「在学か在学でないか」最終卒業学校の種類として「小学校・中学校/高校・旧中/短大・高専/大学・大学院/卒業者(不詳)/未就学の6区分」,「年齢(5歳階級)」,「男女別」で細かく集計している。


教育の統計は10年ごとに実施され、未就学者の統計は夜間中学では注目し、夜間中学の開設を働きかける根拠の一つとしてきた。国は「未就学者」は、小学校を卒業していないか、入学していない人と定義している。つまり、小学校は卒業したが中学校を卒業していない人は未就学者ではないことになる。未就学者≠義務教育未修了者ではないことは注意すべきだ。
全国夜間中学校研究会(全夜中研)は国勢調査を担当する総務省に「中学卒業」で調査を実施するよう申し入れ、話し合いを行なったが、「調査の継続性と一貫性」を根拠に同意せず、2010年の調査では、新たな項目を設け調査することはできなかった。(この理由はおかしい。過去の統計項目は一貫しているかといえばそうではない。その都度変っている。10年ごとの結果と統計項目を見ればよく分かる)
集計結果をどのように読み取るか、守口夜間中学では校内研修でこの分析をおこなった。
① 未就学者の1960年から10年毎の推移を見ると、1488300人・599755人・308639人・217605人・158891人そして2010年は128187人。未就学者の多い、高齢の人たちが死亡していくことから、未就学者数は減少していっている。全体が同じように推移しているかというとそうでない。年齢の若い(15歳から19歳)の部分の変化を見ると、15400人・18690人・6735人・3257人・3515人・6100人と推移し、未就学者は今も多数つくられている。
② 全国で未就学者数の一番多いのは今回も、大阪府だ。しかも減少から増加に転じた。12104人が12195にと91人の増だ。
③ 全国で1000人を超えた都市は12市ある。大阪(4982人)、横浜(2077)、札幌(2001)、京都(1872)、福岡(1842)、名古屋(1742)、堺(1560)、那覇(1444)北九州(1251)、神戸(1221)、鹿児島(1146)、熊本(1036)。2010年5月、夜間中学を開設しないと検討委員会で結論を出した千葉市は527人である。
④ 人口10万人以上の都市で未就学者率(15歳以上の人口1000人の中に占める未就学者の数)で見ると沖縄市(6.31人)、うるま市(6.16人)、那覇市(5.54人)、八代市(3.72人)、諫早市(3.25人)、浦添市(3.22人)、岸和田市(3.02人)とつづく。
⑤ 大阪府内では能勢町(5.26人)堺・美原区(4.45人)、堺・西区(3.28人)、岸和田市(3.02人)。府全体では(1.60人)。
⑥ 大阪市内では生野区(6.69人)、西成区(4.19人)、平野区(2.79人)、東成区(2.67人)、そして大阪市全体では(2.14人)。

国勢調査で15歳以上の人で、教育の調査を記入せずに提出した人たちに対して、統計上ではどのように扱っているのか、気になって、統計局に尋ねたことがある。この人たちは卒業して、不詳としているとの回答であった。これまでは不詳者の数は記載がなく、卒業者総数から(小学校・中学校)(高校・旧中)(短大・高専)(大学・大学院)の欄の数字を差し引いて求めていたが、2012年ではその欄が設けられた。国勢調査の方法で、調査内容が第3者にわかることもあり、学歴について回答しなかった人たちの中に、義務教育未修了者が含まれていると私は考えている。

⑦ このようにして不詳者の数を求めてみると(‘60年)18400人・(’70年)40965人・(’80年)155495人・(’90年)1425882人・(’00年)3813474人・(’10年)13375764人となる。最後の2010年の数字は15歳以上の人たちのうち12%の人が、空欄で回答したことになる。

数字の羅列になったが、ある考え方で見てみると、これらの数字はさまざまのことを指し示している。教育関係者のみならず、教育行政担当者、首長は政策に生かしていただきたい。
[ 2012/05/31 06:47 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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