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メディア・ウォッチング 逆転敗訴となったイレッサ大阪高裁判決  三室勇

肺癌治療薬イレッサの副作用による死亡が相次いだことから、患者家族らが企業、国を訴えていた裁判で、大阪高裁は25日、一審の企業に賠償責任を認めた大阪地裁判決を翻して、原告全面敗訴の判決を下した。

これは昨年11月の東京高裁判決、原告逆転敗訴と同様に企業・国の責任を認めない判断を示したことになる。

日本の薬害訴訟は繰り返えし起こっているが、4年前の薬害肝炎訴訟は結局は和解の道を選んでいる。今回のイレッサ裁判でも提訴された東京地裁、大阪地裁は昨年1月に一審判決を前にして、ともに和解勧告を出している。患者家族は早期決着を求め、政府も和解を検討した経緯がある。しかし、厚労省の担当部局が裏で関係学会に根回し、一部では声明文案まで作成して、和解批判の学会見解を公表していたことが、のちに発覚し、厚労省局長らが処分されるという不祥事を起こしている。

争われた1つの問題は、薬剤の添付文書に適切な副作用の記述がされていたかどうかだった。死亡例が多く出た間質性肺炎は添付文書第一版では重大な副作用の4番目に書かれていた。その後、赤字の警告欄に記載されることになるが、当初、死に至る副作用といった認識がなかったのではないか、そうしたことが議論された。大阪高裁判決では、専門医ならその記述で十分危険性は認識できたと判断している。結局、使用した医師に責任があるという論法になっている。これはこれまでの薬害訴訟とは異なった判断が示されたといえよう。
[ 2012/05/29 07:35 ] Web管理室 | TB(-) | CM(-)


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