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夜間中学その日その日 (240):       蟻通信編集委員会

 新入生歓迎会・生徒総会

「4年前に橋下知事の登場以来、私たち夜間中学生は、大阪府が就学援助金や補食給食への補助金を打ち切ることのないよう精一杯の運動を積み重ねてきました。私たちが集めた賛同署名は4年間で15万人分にも近いものになっています。けれど、住んでいる市町村にまかされた就学援助金は悪化の一途をたどり、給食を廃止された4市7校ではこの2年間、学校の雰囲気にまで悪影響を及ぼしていると繰り返し訴えられてきました。そして、とうとうこの春の新入生が、明らかに減少傾向が見られるところまでいっていると思います」


2012年5月13日、堺市産業振興センターで開かれた、近畿夜間中学校生徒会連合会総会で生徒会長はこのように挨拶をおこない、引き続き夜間中学の学習環境の改善を訴えとりくむ重要性を訴えた。
 「夜間中学の生徒会活動を盛んにし、交流を深める」「夜間中学生の要望を教育委員会に訴えていく」「生徒募集活動を積極的にとりくむ」「国連識字10年の取り組みに積極的に参加する」など6項目の活動方針の提起を受け、14人の夜間中学生が意見発表をおこなった。
 「この4月、夜間中学内に支援学級が開設された。長年にわたって訴えてきた、私たちの願いが実現した。訴え続けることの大切さを実感した」
「夜間中学生募集ビラが私の人生を一変させた。夜間中学で感動の毎日です」
「学ぶ中で、生徒会活動の大切さか分かってきた。夜間中学で自分が学ぶだけではいけない」
「小中一貫の学校の建設計画がある。地域に結びついた夜間中学を考えてきたい」
「本名を大切にし、自分の国の発音で本名が呼び合える学校にしたい」
「学校の開設40周年を迎える。夜間中学のあゆみを学び、夜間中学の学習条件の改善にとりくんでいく」
「生徒会は夜間中学生の自治活動だ。団結を大切に、活動的な生徒会にとりくむ」。
この後、活動方針を確認、決定した。
引き続き、501人の参加による、新入生歓迎会をおこなった。
「夜間中学は勉強だけではありません。歌を歌ったり、踊りを習ったり、運動会・遠足など、いままで経験できなかった楽しいことがたくさんあります。近畿では1500人の生徒がおり、20カ国の人たちと、国や言葉の違いを乗り越え、共に学んでいます。違う国の生活習慣や文化にふれることも夜間中学ならではのことだと思います」生徒会長はこのように歓迎の挨拶をおこなった。
 集会に参加した大阪府教委の担当者は次のように挨拶をおこなった。
「先日生徒会役員のみなさんがお越しいただき、挨拶をお受けし、うれしかった。その場でも、学ぶ喜びを熱く語られていました。学齢期学べなかった人たちが学ぶ中学校として,かけがいのない学びの場だと思いました。今日、歓迎集会に参加し、お会いしてその想いがいっそう強くなりました」「産経新聞『夕焼けエッセー』に投稿された「私は夜間中学生」が年間大賞に選ばれた報道がありました。繰り返し読みました。“生き方が共感を呼ぶ”“学ぶ姿勢に共感”と選考委員が評していましたが、私自身が励まされました。今後も府、市とで(夜間中学の)支援にとりくむ」と語った。しかし就学援助、補食給食の大阪府負担をなくしてしまったことの、府教委担当者としての気持ちのこもった発言は聞けなかった。
 この後、学校ごと、新入生が舞台に上がり、学級歌、詩の朗読、本名で自己紹介、挨拶の歌、「武器になる文字とコトバを」の横断幕をもっての決意表明、8カ国の言葉で挨拶など、創意工夫された方法で舞台発表をおこなった。
 「2012年は国連識字10年の最終年です。夜間中学生で取り組みを進めましょう」との訴えもあった。
 「文化の違いを学びながら、はやく学校に慣れるよう、知ることは力、学ぶことは生きること、自分の名前を大切にする」ある新入生はこのように決意を舞台の上から語った。
 2012年度の生徒会活動が始まっている。
[ 2012/05/24 23:16 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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