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コラム・風「稼働ゼロとなる子供の日」:片山通夫

泊原発写真:今日5日に定期検査のために停止する泊原発
 きょう5日深夜に北海道電力泊原発が定期検査のため停止する。政府が再稼働を目指す、関西電力大飯原発も停止中だ。これで日本中の原発の稼働がゼロになる。そういえば今日は「こどもの日」。将来を担う子供たちのためにも、記念すべき日だ。

 大飯原発の再稼働をめぐって、政府や関西電力は、恫喝まがいの発表を始めている。いわく「夏の電力不足」であり、計画停電の実施をちらつかせている。つまり昨年の東京電力の二の舞が関西で起こるというわけである。どこから引き出してきた予測数字なのかわからないが、20%もの不足が生じるという。

 関西電力をはじめ、原発を持つ全国の電力会社は、軒並み赤字だともいう。火力発電の燃料費が高騰していることが原因だとか…。つまりまだ「原発が(安定して)安い」というわけだ。彼らには使用済み核燃料の処理や、やがて来る廃炉の時期が念頭にないようだ。  子々孫々にまで及ぶ核燃料の処理を考えると、正に想定外の費用と年月が必要となるのは計算外だというわけだ。実に都合のいい「計算」である。

 あの大震災から一年余りがたった。福島原発のダメージは一年後の今になっても緒についたばかりである。今後の廃炉や地域の再生にどれほどの時間と費用がかかるか、全く見通しが立っていないのが現状だ。福島の現状や原因などの検証結果を待たずに、電力会社や政府は再稼働にだけ執心している。

 一年の期間があった。そして今日深夜には全原発の運転が停止する。そして間違いなく夏がやってくる。そんな「当たり前のわかりきったこと」が迫っているというのに、この一年、政府や国会は「全く手当てをしてこなかった」わけだ。切羽詰まってからの「恫喝まがいの計画停電」をちらつかせるとは何ということか。

 自然エネルギー利用のための政策や発送電の分離、スマートメーターの導入促進など、この一年で出来ることは山ほどあった。法律を変え、予算を計上するのは、政府や国会の役目である。国民的議論を巻き起こして、原発の再稼働の是非、再生可能エネルギーに対する予算の手当てなどを議論すべきだった。
そのような経験を国民全体で踏んで、ロードマップを作成してからの再稼働だったら、ほとんどの国民は納得すると考えられるのだが。

 今日、2012年5月5日を「恫喝が始まるとんでもない子供の日」にしてはならない。

参考:【関電の節電契約、沖縄電力 売上高4.8%増1660億円 12年3月期決算低水準】夏のピーク抑制に余地 大飯再稼働に疑問も 9社中7位

【沖縄電力 売上高4.8%増1660億円 12年3月期決算】
[ 2012/05/05 10:00 ] 片山通夫 | TB(-) | CM(-)


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