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夜間中学その日その日 (234):   守口夜間中学  白井善吾

2012年新学期
2012年の入学式は4月9日であった。守口夜間中学は1973年4月25日23名の入学者を迎え、第一回の開校、入学式をおこなった。今年の入学式は40回目にあたる。この間、何人の人たちが校門をくぐったのだろう。

転宅、転勤、本人や家族の病気など、様々な理由により卒業できなかった人たちが多い。通学できる条件が再び整い、再入学した夜間中学生もいる。2012年3月の卒業生で375名だ。この日、入学を希望し、入学式に参加した夜間中学生は17名。あたらしい年度を迎え、決意を新たにしている。
バイクに乗って通学しているAさん。雨の日、早めに家を出てきましたとカッパを脱ぎながら「毎日、楽しいです」と笑顔で語った。
「緊張していますが、一つ一つ、分かるようになって、来てよかったです」と語ったのはBさん。働いて、働いて、80歳を過ぎて入学した。今も現役で働いているが、ローマ字を覚え、パソコンをやってみたいと話している。
「先生、定期、買いました」うれしそうに学生定期を見せてくれたのはC君。去年の12月から通っていたが、JRと京阪電車の通勤定期で高額であった。今日から学生定期だ。それでも1ヶ月7000円を超える。
「身体は元気です。頭は疲れています」と語るのは、3月に卒業し、高校に入学したD君。雨の日の水曜日、夜間中学の体育の授業に参加して、60前のEさんと卓球をやっている。動きは軽快だ。
淀川堤防で採ってきたノビルで作った酢味噌和え、これを届けてくれたFさんは、体育でバスケットに興じている。
3月に卒業したGさんは、「守口三中夜間学級」とロゴの入ったユニホームを自費で作り、これを着て夜間中学生募集活動を一人で実践している。夜間中学生募集のビラを受け取りにきて、次のように話した。「夜間中学生募集のポスターを脇に抱えて、『怪しいものではありません。私は夜間中学の卒業生です』と、話をしながら、配るのでよく聞いてくれ、ビラを受けとってくれます。夜間中学で学びたい人にこのビラが届くと思っています。夜間中学で学んで、いま私ができる活動です」。

夜間中学生から学んだよ

いろんな人が通えるよ/昔の時間を取りもどせる/
みんな仲良し/これこそ宝物の夜間中学校

夜間中学生は優しいな/知らなかったことがわかったとき/
うれしい!楽しい!/そんな学ぶ姿勢に/感動した

夜間中学生のすごいとこ/勉強を楽しいと思えるとこ/
勉強に熱心なところ/つらい昔があったけど/耐えて耐えて/生きている/心の強さ/そんな夜間中学生は/夜に光を放ってた

私たちは今をがんばる!/夜間中学生を見習いながら/
でも負けないように/強くなって、思いやりをもって/昼の中学校で/
見えない光をはなちます

2011年11月夜間中学を訪問。夜間中学の授業を体験し、交流した寺方小学校6年生の子どもたちは、16編の構成詩を書き交流のお礼と、四月に入学する中学での決意をこのように伝えてくれた。夜間中学生の学ぶ姿を「夜に光を放っていた」と形容している。
「私たちといっしょに勉強した、あの子達がこんな詩を作ったんですか、私たちのほうが勇気づけられました」夜間中学生はこのように語った。
引き続き、就学援助、補食給食の闘い、夜間中学を法律に明記させる闘い。国連識字10年、最終年のとりくみと課題、山積だ。夜間中学の学びを楽しく、元気が湧き上がる学びにしていこう。まだたどり着いていない仲間に、夜間中学を届けるため、力を結集し、生徒会活動を展開しよう。
 
「私たちは守口の夜間中学生です。京阪土居駅、歩いて2分のところにあります。義務教育を受けることのできなかった人、私たちといっしょに勉強しませんか」、4月12日の募集活動では、マイクを通して、Hさんの優しい声が守口駅前広場に流れている。

2012年4月、守口夜間中学の新学期はこのように始まった。
[ 2012/04/19 06:29 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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