ジャーナリスト・ネット公式ウエブサイト

ジャーナリストの取材記事、論考などそ掲載するブログ
ジャーナリスト・ネット公式ウエブサイト TOP  >  スポンサー広告 >  三室勇 >  日曜新聞書評欄簡単レビュー:三室 勇

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

日曜新聞書評欄簡単レビュー:三室 勇

昨日の福井県庁前は、大飯原発再稼働を要請にきた枝野経産相に抗議しようと市民たちが400人ほど集まった。そこで警官隊と小競り合いがあったが、そうした抗議行動が行われたことは今日の新聞を見ても載っていない。ネット上には中日新聞などがその模様を伝えている。NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)はustreamで抗議行動の中継を流していた。

今週も日曜日恒例の新聞書評欄から。

京都――
金菱清編『3.11 慟哭の記録』(新曜社、2940円)、評者・色川大吉。この本は、3.11の被災者たち、原発事故被害者たち71人が自らの体験を言葉にして綴った記録集である。調査者によるインタビュー集とは異なる。民衆史をテーマとしてきた評者は、「万感の思いをこめて記録したものだけに特別の価値をもつもの」と評価している。一瞬の生死を別つ出来事に出合い、家族を失った人たちの言葉。原発事故により避難生活を余儀なくされている人たちの訴え。これらの声は、いつまた起こるかもしれない、地震列島に住む私たちの明日なのかもしれないのだ。

朝日――
〈ニュースの本棚〉欄では、「日本型福祉社会の終わり」をテーマに評者・大野更紗が3冊の本を取り上げている。急速な高齢化が進む日本。2020年には65歳以上が3600万人に達する。既に日本の福祉社会の特徴だった「家庭内福祉」「企業内福祉」の時代は瓦解している。そうしたときにヒントとなるのが、G・エスピン‐アンデルセン『アンデルセン、福祉を語る』(NTT出版・1890円)だ。著者は「働き続ける女性のための福祉政策が、経済生産性や格差是正、そして子どもの発育に及ぼす好影響」を強調する。日本がこれまで手を付けてこなかったことだ。宮本太郎編『弱者99%社会 日本復興のための生活保障』(幻冬舎新書・819円)は、「男性稼ぎ主」安定雇用は機能不全状態である。女性の就労率をあげ、育児と仕事の両立をサポートすることが求められている。経済格差が子どもの不平等を生まないように子どもの保育・教育支援が必要になる。濱口桂一郎著『日本の雇用と労働法』(日経文庫・1050円)は、日本の雇用の特徴であるメンバーシップ型雇用(新規定期採用―定年制退職により「縁」の安定をはかる)では、女性は「家庭内福祉の担い手+非正規)か子育てを断念し、正規となるかの選択しかない。こうした雇用形態を解体したほうがよい。そうしなければたとえばシングルマザー家庭は貧困に陥り、「子どもの貧困」をつくり、格差社会を更に拡大することになる。評者は、そう指摘する。女性・子どもの安定を図る施策をするには、まず女性たちが当事者として政治の舞台に立ち発言していかなければならないだろう。北欧などでは議員の40%は女性たちが占めている。日本の女性議員(衆議院)比率は世界で187国中123番目と低い。
[ 2012/04/15 09:50 ] 三室勇 | TB(-) | CM(-)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。