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日曜日新聞紙簡単レビュー:川瀬俊治

日曜日恒例の新聞読書蘭簡単レビュー。文学関係をとりあげてみよう。

 文学関係では勝又浩『「鐘の鳴る丘」世代―アメリカ・廃墟・占領・戦後文』(白水社、2500円)-読売―では、占領下で流れた「鐘の鳴る丘」を説き起こすことから、戦後文学を解析した本であり、同時代を生きてきた著者の私小説的評論とも読める。孤児たちの村をつくるもの物語が「鐘の鳴る丘」なのだが、アメリカの思惑が底流にあるという。著者は記憶の奥底にあるものを探求していく。この方法論から、疑問をいろいろ提起するというもの。評者松山厳からの紹介ではそれが何か具体的に読みとれないが、戦後作家の久生十蘭、中野重治、石川淳、太宰治、三島由紀夫らが取り上げられているという。新たな戦後文学論だ。

毎日は丸谷才一が評した築島裕・他編『古語大鑑』第1巻あーお(東京大学出版会、3万9000円)が載った。日本文学における「ことば」の研究は『源氏物語』の影響から和漢混交の語彙辞典がこれまで出され、漢文を読み下していくなかで日本語の誕生を解説した本はほとんどなかった。この辞典は慶事とも評者は書いている。「アラユル」「イハユル」などの古語の誕生をこの辞典で読み解けるという。企画から30年にして登場したこの辞典はまさしく文化的な財産でもあるだろう。
[ 2012/04/08 19:08 ] 川瀬俊治 | TB(-) | CM(-)


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