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夜間中学その日その日 (232):   守口夜間中学  白井善吾

「国は、警察は、マスコミは」と批判はしながら、私たちはどこか信じているところがあった。東日本大震災から間もない2011年3月25日、韓国済州道を訪れ、同旅文解教室と交流した。そのときのことだ。私たちがマスコミ報道を引用し、国は安全だと言っていますと述べたとき、私たちがあまりにも危機感が少ないことに驚き、「(韓国では)国の発表は信用していません」と語った。このことは心に強く残っている。

1年が経過し原子力発電推進を巡る国、電力会社、原発メーカーの仕組みが次々と明らかになり、私たちも知るところとなった。やはりこの国も変わりなかった。改めて批判的視点が大切であることを再認識した。夜間中学の私の授業でも、原子力発電を巡って報道された内容を授業で扱い、いろいろと考えていく展開をおこなった。夜間中学生が持参した新聞記事を授業で紹介、発表してもらうこともおこなった。
大震災発生1周年をまもなく迎える、3月4日(日曜)の新聞(毎日・朝日・讀賣・産経・日経)を使って学習をおこなった。分担した新聞の記事の紹介と比較である。
物差しを使って、記事の面積を測った。集計結果を全体ページ数・原発関連記事(%)・広告(%)の順で記す。
毎日新聞  26頁・13.9%・37.5%
朝日新聞  36頁・12.6%・49.8%
讀賣新聞  40頁・ 7.3%・52.8%
産経新聞  24頁・ 6.1%・30.1%
日経新聞  32頁・ 4.7%・42.4%
夜間中学その日その日(219)では東京と大阪で発行された2011年12月4日の東京新聞(東京)と朝日新聞(大阪)で比較した。改めて分かることは、経済新聞である日経は4.7%と震災・原発関係の報道が少ないことが目につく。原発推進に深く関係している広告主の影響を受けて、「批判的な記事が書けなくなっているのでしょう」、夜間中学生の分析だ。讀賣新聞では広告が多いことが特徴だ。しかも、「全面広告が40頁のうち30%・12頁もあります」。「広告がなかったら、新聞代はもっと高くなるでしょう」「しかし、折り込み広告の多いこと。金曜や土曜日の新聞の分厚いこと、びっくりします。配る人は大変だと思います」話はどんどん広がっていく。すみからすみまで、読む時間は少なかったが、残った時間で、分担した新聞の興味ある記事を読み、その紹介を書いてもらった。
16回目を迎えた関西夜間中学仲間の集いがおこなわれた淡路島の会場で、「こんなことやっとるから、原発事故が起こるんです」朝の新聞を読みながら、ある夜間中学生が声を上げた。その記事は「福井県原子力委員に1490万円 06~10年度間電計などが寄付 再稼動審議助言の見込み」「原発の安全性を審議する福井県原子力安全専門委員会の委員12人のうち5人が関西原子力懇談会、三菱重工業、日本原子力発電から寄付を受けていた」と書いている。(朝日新聞2012.3.25)
今年も社会の出来事を積極的に取り入れ、教科の学習を進めていきたい。
[ 2012/04/05 07:48 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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