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映写室 3.11震災を扱った作品を見比べる:犬塚芳美

   ―それぞれの監督の思い―

 <十三、第七芸術劇場やシアターセブン>で、3.11、被災地を扱った作品が次々と公開されている。全て報道で伝えきれないことだ。「大津波のあとに」、「槌音」は30日までだが、前回お知らせした「311」は引き続き上映中で、31日からは「立ち入り禁止区域 双葉~されど我が故郷~」、「傍(かたわら)~3月11日からの旅」の上映が始まる。
311t082.jpg


<「立ち入り禁止区域 双葉~されど我が故郷~」は>、地元出身の佐藤武光監督が、検問の制止に対し、“俺は双葉の出身で、故郷に戻るから自己責任で入る!”と答えて突破し、記録した作品だ。大地震、津波、それに伴う原発事故という深刻な事態に、「立入禁止区域」が生まれた。故郷を離れ避難所を転々としながら暮らす人々もいる。
<多くの劇映画やテレビ作品に>監督やプロデューサーとして関わってきた佐藤監督。マスメディアの取材自粛という壁も突破し、原発に隣接する地域の有り様が、そこに関わる人々の生々しい叫びが、この思いを日本中に、いや世界中に届けようと覚悟を決めた監督の手で作られた。こんな映像が公開されるのは初めてではないだろうか。ドキュメンタリー出身の監督との手法の違いも見所なら、”故郷に何が起こっているのか“と問いかける監督、地元出身者ならではの思いの強さも汲み取りたい。

<一方、「傍(かたわら)~3月11日からの旅」>はハートフルなドキュメンタリーで定評のあるいせフィルムの作品だ。言葉のとおり、被災地の人々に寄り添うような伊勢真一監督の眼差し。「311」とは対照的な作品だ。友人のミュージシャン苫米地サトロ一家が主人公で、震災後に立ち上げた、臨時災害ラジオ「FMあおぞら」が主な舞台となる。
<この作品でも、いせフィルムの作風>が際立つ。多くの人々のつき命日となった11日に1年間通い続け、支えあって生きる人々の姿を映す。春が来て、夏が来て、秋が来て、冬になった。そしてまた春は来る。瓦礫が片付きはじめ、わずかでも復興の兆しも見えてきた。あれほどの災害でも、記憶はどんどん薄れて行く。それが生きるということ、「いのち」は必ず生きるほうへ向かっているという、私たちに届けられる記憶の束。伊勢監督のインタビューは明日お届けいたします。
 同じ題材を扱いながら、それぞれに際立つ作家性。それにも注目したい。

両作品共に、シアターセブンで3月31日(土)~4月13日(金)の上映
「立ち入り禁止区域 双葉~されど我が故郷~」3.31~4.6 10:30~、4.7~4.13 12:50~
「傍(かたわら)~3月11日からの旅」 3.31~4.6 12:50~、4.7~4.13 10:30~


画像付きの記事は、http://eiganotubo.blog31.fc2.com/blog-entry-331.html
[ 2012/03/30 08:06 ] 犬塚芳美 | TB(-) | CM(-)


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