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謎の男・金正男:片山通夫

先日、とある会合でサハリンのことを話したことがある。そして必然的に北朝鮮に話題が移った。二次会の席上でふと疑問に思った。金正男という先月亡くなった金正日総書記の長男のことである。彼は「政権には参加していない」し「その意思もないように見える」のだ。




 「ロシアの声」という放送局がある。その放送局の記事で、東京新聞の五味洋治記者が、正男氏との電子メールでのやりとりに基づいて執筆した書籍をもとにした「正男氏は反抗者それともプレイボーイ?」というタイトルの記事が目に付いた。彼は長い間マカオに住んでいる。正男氏は、正日総書記によって後継者に選ばれた金正恩氏が、北朝鮮国民の要求に応えられるか疑問を抱いており、正恩氏は操り人形にすぎないとの考えを表している。

少し古いが、2010年9月30日付韓国の新聞・中央日報が報じた記事を要約すると「核とミサイル完全武装が強盛大国の意味だ。では、核とミサイルはどこから出てくるのか。それは資金だが、その資金のほとんどがマカオを通して調達されてきたというのが記者(中央日報記者)の取材の結果だ。そしてここに金正男がいる。金大中(キム・デジュン)政権当時4億ドルが北に伝えられたのも、武器と麻薬を売って稼いだ4600万ドル(約530億ウォン)が凍結・解除されたのも、マカオにある銀行(バンコ・デルタ・アジア)で、当時、ここに金正男がいた。」というもの。違法(たとえば麻薬・武器販売)に得た資金を「洗濯する」のに、このマカオが使われていたというわけだ。

 マカオはご承知のようにカジノ天国である。カジノ関係者によると「一晩で数億ドルのマネーロンダリングも可能」という話。さらに同記事は「金正男が現地カジノの常連客であることはすでに知らされている」と書き「金正日の告別式に欠席したことで金正男のニュース価値を裁断するのはまだ早い」と注意を促す。

 はたして金正男氏がマカオにそして中国に居住する理由は何か?
一見すれば「アラブの石油王のように優雅な暮らしをマカオでしている」ように見える。
はたして中央日報の記者が書くように、マネーロンダリングや情報収集が目的なのか。東京新聞・五味洋治記者が書いたように「正男氏は、正日総書記によって後継者に選ばれた金正恩氏が、北朝鮮国民の要求に応えられるか疑問を抱いており、正恩氏は操り人形にすぎないとの考えを表している」のか?

最後にロシア科学アカデミー極東研究所コリア研究センターのアレクサンドル・ジェビン所長の見解を紹介しよう。「正男氏は北朝鮮の金一族のため外貨を稼いでいる」と述べ、次のように語っている。「正恩氏への批判は、北朝鮮情勢が悪化した場合に、正男氏が自分と家族の外貨を守るためのものだ。」
 ジェビン所長の見解によると、正男氏は自由な人間としての立場を獲得し、自身ならびに北朝鮮の家族や親族らの利益を保証しようとしているというわけだs。

 答えはまだ出てきそうにないが、マカオに住む金正男氏の動向を注視する必要があるように思える。
[ 2012/01/25 16:34 ] 片山通夫 | TB(-) | CM(-)


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