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奈良おんな物語「序章」:鄭容順

今回から2・3年をかけて奈良県で活躍してこられた女性、また現在も活躍している女性を対象にして老若問わず紹介をしていきます。

筆者は記者生活29年目になった。最初のスタートは奈良県が活動範囲の「月刊奈良」編集局。記者になりたての筆者を奈良県の女性たちは温かく見守って応援して下さった。当時、女性記者がまだ少なく雑誌記者も少なかった。縁があって奈良県内を歴史・文化・経済・学校など紹介する雑誌記事の取材や編集を(5年間)して多くの人たちに助けられ支えられた。
長い間、記者生活をしてきた。24年間は在日韓国人を中心にした取材、韓国系民族機関で記者生活をしてきた。
そうしたときにある日「原点」という言葉が頭の中に浮かんできた。
普段の生活は多忙で時間にゆとりがない。なのに「原点」という言葉が脳裏に走る。「原点」の言葉にもう1度、奈良県というスタート地点に立ってみる必要があると気がついた。そしてそれは女性の活動に目を向けることだった。

1982年、日本は高度経済成長を遂げて世界に向かって突進していた。しかし女性の地位は昔と何も変わっていなかった。戦後は食うや食わず、女も働いたが1970年前後は専業主婦が一般的用語で特別職の女性以外は家で子育てをした。
その中で公務員など高校・大学を卒業して働く女性たちが中堅職になってきた。
それでも男女の雇用、賃金、管理職登用の格差があった。女性の処遇は戦前と変わらない。女たちは声を上げ始めた。
閉鎖的で保守的な奈良県も世間のごたぶんにもれず地位向上、法的地位の獲得の運動がひろがり始めていた。そうした社会の渦の中で「自分を生きる女性」たちが奈良県にも多く出て来られた。女性の芯の強さを垣間みることができた。また筆者の記者生活を多くの人に支えてもらった。
それなら「自分を生きた女性」、何かのことに夢中になって生きてきた女性を取材して記事にする。その構成が見えてきた。昨年末から奈良県で活躍した女性にお会いして取材活動を始めた。
20数人、焦らないでコツコツと取材をしていこうと考えている。
古代史をたどれば奈良県は渡来文化の宝庫である。伝統文化は生活にも密着している。文化遺産を守る奈良県で生きる女たちは男たちの中で埋もれていくことも多々あった。しかし男たちの思うままにならないで時代の先を読んだ奈良県の女たち「自分らしく」生きたい女たちがいた。1歩ずつ歩き出した女たちがいた。
そうした女性を紹介していきます。
1ヶ月に1人という紹介です。ご期待下さい。
今回は「奈良おんな物語」を書くに当たっての説明、序章です。
1月は諸事情で31日は序章、原稿(上)は2月2日、原稿(下)は2月4日に掲載します。
2月紹介の原稿は第4週目の水曜日と金曜日、2回の連載をしていきます。よろしくお願いします。
[ 2011/01/31 10:25 ] 鄭容順 | TB(-) | CM(-)