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夜間中学その日その日 (369)    白井 善吾

2015年度文科省「夜間中学」関係概算要求
2014年8月29日、「夜間中学」の来年度概算要求額の内容が明らかになった。これまで夜間中学に関する国の予算は人件費を除いて、約300万円であった。2015年度要求額は総額4400万円だという。文部科学省のホームページで知ることができる。


紹介する。「義務教育未修了者等の就学機会の確保に重要な役割を果たしているいわゆる夜間中学について、学習指導、生徒指導の改善方策等に関する調査研究を行う」を要求要旨としている。
「中学校夜間学級の充実・改善等への取組事業44百万円(継続予算 3百万円)①夜間学級における学習指導・生徒指導の改善、②夜間学級に関する広報強化、③夜間学級を設けていない都道府県・政令指定都市における新規設置に係る検討の推進を一体的に行い、中学校夜間学級の振興を図る」
 そのほか、カラー刷りの添付資料がついている。それを私は次のように読み取った。なおⅠ.Ⅱ.Ⅲは私がつけた。
Ⅰ.文部科学省として(新規事業)
(1) 省内に調査研究委託先の夜間学級における教育研究活動等を支援する「夜間学級サポートチーム」(5人程度)を設置する。そこでは ①成人教育特有の指導上の課題についてアドバイスをする。 ②日本語指導に関する専門的観点からの指導 ③夜間学級をめぐる課題について共有し、次のサポートに還元。
(2) 夜間学級の広報強化をする。夜間学級の果たしている役割や設置場所等を示したリーフレットを作成・配布し、潜在的なニーズを持った方々への広報強化。

Ⅱ.中学校夜間学級を設置している市町村教育委員会に対し
中学校夜間学級における学習指導、生徒指導の在り方などについて調査研究として(継続予算額 31校×10万円)。その取組み内容として3点例示している。①外部講師による研修 ②先進的な取り組みを行っている夜間学級の視察 ③教材の研究・開発。

Ⅲ.中学校夜間学級を未設置の道県・政令市教委に対し
中学校夜間学級の設置にあたっての課題やその解消策等に関する調査研究(新規事業として54箇所×70万円)。取組み内容例として3点例示している。①設置に係る課題研究のための検討会議の実施 ②夜間学級を設けている自治体の研究 ③都道府県と市町村が連携した広報活動。
なお、文科省は私が使っている「夜間中学」は用いず「中学校夜間学級」を用いている。
 Ⅰの新規事業の要求額は明示していないが、総額4400万からⅡとⅢを除くと310万であることがわかる。
 
これらから夜間中学に対する文科省の考え方がわかる。「義務教育未修了者等の就学機会の確保に重要な役割を果たしている‥」「成人教育特有の指導上の課題」「日本語指導に関する‥」によく表れている。

「夜間中学その日その日363」で報告したように、守口夜間中学を訪れた(2014.7.17)「夜間中学校等義務教育拡充議員連盟」の会長馳浩衆議院議員は「永田町通信」の中で次のように書いている。

議員連盟の方向性は明確である。以下4点。①議員立法を作り、法的根拠のもと、一定の公的支援を拡充すべきである。②せめて全都道府県の県庁所在地には、夜間学級を一校でも設置すべきである。③諸事情で通学日数が足りないまま形式的に中学校を卒業した者にも、チャンスを与えるべきである。④国籍、年齢を問わず、日本社会で生きていくための基礎教育、普通教育を学ぶ権利を保障すべきである。(アプルタウン2014年9月号)

文科省の2名の担当者が2014.7.10~11、関西の夜間中学2校を訪問している。
「議員立法」と4400万の来年度概算要求は一体のものである。当事者である夜間中学生、現場の主張と行動が何より重要ではないか。
[ 2014/09/06 12:05 ] 夜間中学・白井 | TB(-) | CM(-)


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