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夜間中学その日その日 (366)    白井 善吾

ニ教研IN沖縄 (その①)
今年で19回を迎えるミニ教研が沖縄で開催された。(2014.8.4~6)全国から50人を超える人たちが手弁当で集まってきた。小中高校大学の理科教員を中心に大学生、一般社会人の参加もある。日教組全国教研理科教育分科会だけでは議論尽くせない内容を掘り下げ議論しようと全国持ち回りで開催されている。


3日目は開催地のフィールドを訪ね学習を重ねている。熊本水俣病、阿賀野川有機水銀中毒(新潟水俣病)、三井三池炭鉱、白老アイヌ集落、フクシマの避難地域を訪れた。大阪で開催した時は、人権博物館、守口夜間中学、屯鶴峯 (どんづるぼう)地下壕を案内した。
20数年ぶりに訪れた沖縄の街の景観は大きく変わっていた。しかし夜間にオスプレイの独特の飛行音を耳にすると、沖縄の基地問題が飛行音と重なって五臓六腑に響き渡り、現実に引き戻された。屍の上に今の沖縄があり、不発弾の処理で、土曜、日曜は道路が渋滞を繰り返している。
1,2日目は
講演 山口幸夫:「原子力震災が意味するもの~未来の皆さんへ(2)~」
最首悟:連続講座「いのち論」
中山きく:「白梅学徒隊と沖縄戦」:中山きく
講義 山本隆司:「沖縄の現状と歴史」(フェィールドワーク説明も含む)
特別報告 日野 彰:「フクシマからの報告」
金城 睦:「沖縄の歴史教育活動について」
実践報告 盛口満:「『へえ』から『ああ』実感の伴う理科教育を目指して」
北上田 源:「沖縄のビキニ被災」
そして報告5本と盛りだくさんだ。
 3日目はフィールドワークで嘉数高台・普天間基地・沖縄国際大学(ヘリ墜落現場 )・嘉手納基地・辺野古・キャンプシュワブ・大浦湾 を訪れた。

 私は63次全国教研理科教育分科会の報告と、日教組教育研究全国集会(全国教研)理科教育分科会(1990年39次~2014年63次)で議論を行っている内容についてまとめ、報告をおこなった。レポートの冒頭部分を紹介する。

理科分科会で積み上げきた議論を読み返し、改めて、これらは積み上げ、練り上げられてきた、コトバ、思想である。同時に私たちの実践指針ではないかと、強く思った。重なりもあるが、46の柱でまとめることができた。重要な項目もあるが、さらに絞り込んで、次の14の柱でまとめを行った。
大飯原発の運転差し止めをめぐる福井地裁判決(2014.5.21)があった。理科教育分科会の議論からすれば当然であるとはいえ、画期的な樋口(英明裁判長)判決内容である。
理科教育分科会の議論と重ね、何点か紹介する。
①人の生命を基礎とする人格権について「我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない」と明快だ。
②原発の稼働は経済活動の自由という範疇にあり、人格権の概念の中核部分より劣位におかれるべきだと述べ、「大きな自然災害や戦争以外で、この根源的な権利がきわめて広範に奪われるという事態を招く可能性があるのは原子力発電所の事故の他は想定しがたい」
③何より、「生命」が優先されることを「極めて多数の人の生存そのものにかかわる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことであると考えている」
④真の豊かさについて「国富の流失や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流失や喪失というべきでなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これをとりもどすことができなくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている」
⑤クリーンなエネルギーであるという主張に対して、「原子力発電所でひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染はすさまじいものであって、福島原発事故は我が国始まって以来最大の公害、環境汚染であることに照らすと、環境問題を原子力発電所の運転継続の根拠とすることは甚だしい筋違いである」など。

 
 福井地裁の判決文はいろいろな現場で教材化を試みる必要を痛感している。
[ 2014/08/21 15:31 ] 夜間中学・白井 | TB(-) | CM(-)


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