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韓国留学記レポート 第一回 ;笹山大志

 先月から1年間の韓国留学生活が始まった。私の名前は笹山大志(20)、立命館大学政策科学部に所属している。朝鮮半島、特に北朝鮮や「日韓のナショナリズム」に政治的関心があり、3年次を休学しての語学留学を決めた。これから、留学生活を通して感じる日韓の世論対立の中心に、日々の生活のことなども含め幅広く報告していこうと思う。
 


現在の日韓関係は、領土・歴史問題が火種となり、戦後以来の危機的状況であること言うまでもない。私は領土・歴史問題は隣接し合う国同士であれば、世界中に点在する問題であり、日韓二国間の問題を特別注視する必要性は感じていない。最大の疑問点は日韓二国間関係における世論の感情対立だ。

 特定非営利活動法人 言論NPO と東アジア研究院が2013年5月に行った第1回日韓共同世論調査では韓国に対して「良い印象」とした日本人はおよそ3割、日本に対して「良い印象」とした韓国人はたった1割に過ぎなかった。さらに日本に対してマイナスの印象としたのが韓国世論の約8割。
 
 地政学的にも、文化的にもどの国よりも近く、そして自由と民主主義、市場経済等の基本的価値を共有する日韓二国間の世論だという結果としては、異常中の異常だ。こうした異常な世論対立にある日韓関係。単に歴史・領土問題といった相互理解の欠如だけが生んだ結果ではない。様々な要因があると指摘されている。

 民間・世論レベルでその例を挙げれば、日韓両国の相互利益の低下だ。航空技術・情報技術の発達でのグローバル化と韓国の急速な経済発展で、韓国にとってあらゆる面で日本と友好関係を保つメリットが相対的に低下。それは、日本もしかり。少子化を迎える韓国は日本にとって斜陽国家だという認識が増えた。だからといって、日韓関係の改善にメリットが無いわけではない。

 基本的価値を共有する日韓は安全保障と危機管理の分野から見れば、地政学的絶好の関係だ。安全保障で言えば、中国の海洋進出などの膨張政策、北朝鮮の核・ミサイル問題など東アジアには日韓共通の安保脅威が存在する。危機管理では、東日本大震災、韓国珍島沖で発生した旅客船沈没事故などがある。

 そうした不測の事態に対応出来るのは、在日、在韓米軍の次に、地政学的に絶好の関係にある日韓二国間である。在日、在韓米軍も日韓の政府間レベルで疎通を図らなければ、不測の安保・危機管理事態に対応出来ない恐れがある。
 原発問題も同じである。日本だけが脱原発化に動いても、隣国韓国と同時に脱原発を進めなければ元も子も無い。地政学的に近いことはそれぐらい重要なことである。

 ただ、民間・世論レベルに視点を移せば、その認識は薄い。より市民にとって身近な日韓関係改善の両国相互利益を模索しなければ、世論対立は深まるばかりだ。私は世論対立を緩和すべく、二国間の接点となる相互利益を、韓国人との交流や日々の生活環境のなかで、市民の目線に立って、模索出来ればと思う。
[ 2014/05/06 20:55 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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