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イスラムの日々 日本の中の友人達と世間で生起する出来事

★大阪を中心に近畿地方に在住する
イスラム教徒の人々との
交流・共生の日々をレポート★

 東京に行って来た。新大久保に出来た「のりこえねっと」の事務所を訪問しましょうという呼びかけに「ぜひ!」と上京。いわゆる「在特会」によって悪質なヘイト・スピーチがされたコリアン・タウンをしばし歩くとそれはある。
 しかし、時間があれば山手線の反対側、改札から半径100m以内には4、5軒のハラール・フード・ショップが営業をしているのでぜひ訪問してほしい。山手線の外側はコリアン・グッズ・ショップが軒を連ねているが、内側はインターナショナルな多様な店舗が滞日外国人の人々のニーズに沿って営業をしているのだ。本当に国際的な街が新宿や新大久保だと痛感する。

 今回の上京は「ヘイト・スピーチを考える」交流会への参加、国際的な人権基準によって現在の日本の状況はどうなのだろうという事をしっかり勉強する機会となった。
 在日コリアンに対するヘイト・スピーチやヘイト・クライムの問題を深く考える会でベースのテキストとして事前に読んでおくべきとされていた『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書 師岡康子著)。本当に素晴らしい一冊だった。著者を囲んだ会は論議の内容も非常に充実したもの。
 この著書の中にもイスラム教徒の人々に対する忌避・偏見・差別に触れた部分があった。
 そして思い出したのが10年ほど前に、私の自宅からほど近い大学で起こったいじめ外国人大学生自殺事件の事と、北陸で起こったイスラム・モスクと周辺住民との軋轢。
 大学生自殺事件は「アルカイダ!」などといじめられ、耐えられないと遺書を書いてマンションの8階から飛び降りたインド人大学生。Wikipediaによると、

「(前略)同大学側は、この自殺についての調査に積極的だった、このインド人学生のゼミ担当教授を遺族の窓口担当から外すなど、隠蔽工作とも受け取れる対応に終始していたという。産経・読売の両報道によれば、この学生の遺族(読売報道では52歳の母親)が、同大学を運営する学校法人追手門学院を相手取り、大阪弁護士会に対し人権救済を申し立てている。
自殺した大学生の遺族や関係者などの話として、大学生は2007年6月8日に、自分が住んでいた神戸市内の自宅マンション敷地内で飛び降り自殺しているのが見つかった。自室がある8階から飛び降りた模様で、この部屋には父母宛の遺書が残されていた。遺書には、「学校で受け続けたイジメ(略) 僕はもう限界です。僕には居場所がありません」などと記されていた。自殺2日前の携帯メールにも、大学でのいじめを示唆する内容が記されていた。このため遺族は、ゼミ担当教授らに対し、自殺の原因と見られるいじめの調査を依頼。この教授は依頼を受け、再三に亘り同大学側に早期の調査と原因究明を求めたが、同大学側は「調査対象の学生の親から苦情が出る」などとして調査しなかったと
いう。また、同大学側は、自殺から約半年後の2008年1月に相談した弁護士からも「調査すべきだ」との進言を受けたものの、「大学と小中高とでのいじめは異なる」、「別の弁護士は『調査の必要が無い』と言った」などの理由で放置し続けたとされる。さらに、遺族の窓口となっていたゼミ担当教授を、この問題から外す措置を取った。この問題は2009年10月に同大学内の人権啓発委員会でも取り上げられたものの、これを以ってしても調査が行われることは無かったという。」
 「いじめを苦にしていたことを示す遺書が残されていたにもかかわらず、大学は調査を行わなかった。その後、遺族、一部教員、弁護士などからも調査を求められたものの法人側は放置を続けた。
亡くなった学生の父親も、約1年後に「息子に会いに行く」と言い残し、同じ場所から飛び降り自殺をした。
2010年12月27日、同大学の理事長が第三者委員会による調査報告書を公表し、「いじめの存在を否定できない」として公式に謝罪すると共に幹部8人の処分を検討すると発表した。自殺した学生が所属していた経営学部学部長は、引責辞任を申し出た。」

 痛ましい事件、そのエピソードをいろいろ地元の人々から耳にもしている。
 イスラムの人々に対する忌避や差別、施設コンフリクトなどの話もいろいろ耳にする。北陸の事例は、『北国新聞』も報道している。 http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20110828101.htm

「(略)金沢市若松町に、石川県内で初めてのイスラム教礼拝施設「モスク」が建設されること が、27日までに分かった。宗教法人富山モスク(射水市)が金沢支部として基礎工事に 着手し、年内の完成を予定している。富山モスクによると、石川県内には100人を超え るイスラム教徒がいる。過去に富山、福井でイスラム教をめぐる騒動があったこともあり 、付近住民の中には「なじみが薄く、不安」と身構える向きもある。
 富山モスクによると、金沢市内でのモスク建設計画は約3年前に持ち上がった。富山モ スクは昨年7月に同市若松町で土地358平方メートルを取得し、今月、工事に取り掛か った。約2600万円の建設費用は、全国の教徒の寄付で賄われる。
 モスクは毎日5回の礼拝を中心に、地域の教徒が集まって話し合ったり、子どもたちを 教育する場となる。富山モスクによると、石川県内には留学生ら100人を超える教徒が おり、これまでこうした活動はアパートの一室で行ってきた。
 イスラム教をめぐっては、2001(平成13)年に富山県小杉町(現在の射水市)の 路上でイスラム教の聖典コーランが破り捨てられていたことを受け、教徒が富山県庁や県警に抗議に押し寄せた。福井市では昨年10月、モスクの駐車場に止めてあった車が放火 され、モスクに外国人を中傷する張り紙が貼られた。隣県でこうした騒動が起きたことも あり、金沢市若松町の住民の中にはモスク建設に不安を口にする人もいる。
 50代の会社員男性は「イスラム文化にはなじみが薄く、不安がなくはない。話し合う ことで、互いに理解し合いたい」と述べた。
 富山モスクのカーン・ナディーム代表=パキスタン出身=は「モスクは周辺に住むイス ラム教徒にとって必要な施設であり、夢がかなう」と話した。
2010年8月31日」

 東京での「のりこえネット」事務所訪問や「ヘイトスピーチ」を考える集いに参加し、さらに滞日イスラムの人々の人権問題に自分自身が果たせる事柄があるのではないかという考えを深めた。

 国連人権委員会特別報告 9.11以降の懸念について邦訳がネットで公開もされている。ご参考までに。
http://blhrri.org/kokusai/un/un_0036.pdf
配布:一般
E/CN.4/2006/17
2006年2月13日
人種主義、人種差別およびあらゆる形態の差別
世界各地におけるムスリムとアラブ人の状況
現代的形態の人種主義、人種差別、
外国人嫌悪および関連のある不寛容の
特別報告者ドゥドゥ・ディエン氏による報告
仮訳:部落解放・人権研究所


北口学 (大阪芸術大学 教員)
[ 2014/02/14 00:58 ] 北口学 | TB(-) | CM(-)


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