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夜間中学その日その日 (338)   拳編集委員会

2004年、私は近畿夜間中学校生徒会連合会(略:連合)の副会長になり、会長の天王寺夜間中学の柳(リユウ)さん、副会長の長栄夜間中学の文(ムン)さんとは、いつも電話で連絡を取り合い、いろいろ話し合っていました。

柳さんは生気があってどんどん前へ進んでいかれます。私も負けずに後を追って少しでも連合のあり方を勉強していきたいと思い、よく質問して教わっていました。役員代表者会の時、日韓識字交流の提案が出されました。費用のこと、責任問題などいろいろなことで反対の声があり、結局生徒会の代表ではなく、生徒会有志で行くことになりました。
この年度の終わり、3月に韓国ソウルの南、安養市にある安養市民大学を訪問しました。萬稀先生ご夫妻が1日中お付き合いくださいました。安養市民大学を支えておられるボランティアの方々が大学生を含め2774名もおられることに驚きました。日本と違いビルの一室を借りての勉強、私たちは恵まれていると思いました。
2005年、夏休みに体調を崩し入院。腎臓透析を受ける寸前ということでしばらく落ち込んでいました。一日塩分5g、タンパク質50g、1400カロリーの食事を作るのに悪戦苦闘。12月には第51回全国夜間中学研究大会が大阪の森之宮のピロティホールで開かれました。体験発表は作文や卒業生の話などがあり、大学の先生の履歴書に学歴欄がなかったらという話を聞いて、胸がつまりました。私自身、学歴がないので履歴書がかけなかった辛い思い出が残っています。北海道からは、週1回の授業に特急電車で3時間かけて通学されている話を聞き、頭が下がる思いでした。全員が安心して勉強できるように、夜間中学の存在を知ってもらえるよう、運動を続けなければと自分自身に誓っていました。
2006年、韓国から文解教育の方々をお迎えし、萬稀さんたちと再会を喜びました。図書室と視聴覚室で交流し調理室で料理を作って食べて踊って楽しい時間を過ごしました。
2007年度の3月、再び日韓識字文解交流に行きました。今まで生徒さんであった方が中間指導者となって活躍されていることに驚きました。学んだら終わりでなくあとに続く方のために力を尽くされているのを見て感動しました。
 2008年4月、橋下知事から大阪府財政再建PT安が発表され、就学援助費、補食給食費が打ち切られることになりました。2008年度は10%カット、2009年度はゼロということです。義務教育を受けられなかった私がやっとたどり着いた学びの場を奪われることは絶対受け入れられません。5月の連休、韓国を訪問した仲間を含めた5人が集まり、このことについて思いを共有しました。韓国ではみんなが力を合わせて運動することを学んできました。私たちは一丸となって知事に訴えることを考えました。そして、今できることをする必要があるので、役員会を開いて欲しいと、顧問の先生にお願いしました。
 5月18日、天王寺夜間中学で臨時の役員代表者会が開かれました。約100名の生徒が参加し、のべ40名が発言し、知事に手紙を書こう、署名を生徒自身の手で作ろうなど、各学校から多くの意見が出され、決議文が採択されました。早速、連合で府会議員と懇談を続け、6月3日、山崎教育監に署名1万4244筆、手紙130枚、要望書、決議文を手交しました。7月と9月には大阪府議会の傍聴などをしました。
 6月5日、知事は大阪維新プログラム案を発表。夜間中学についてはPT案のままでした。これでは夜間中学は消滅してしまいます。今後の取り組みを話し合い、連合で街頭署名をすることを決定。大阪市役所前でゼッケンをつけポスターを掲げ、各校工夫を凝らした方法で署名を呼びかけました。同時刻に副会長が署名2438筆と手紙を府議会議長室に届けました。次に知事や府会議員に私たち夜間中学生のことをもっとわかってほしいと考えました。
 9月7日に、「夜間中学生の声を聞いてぇや、知事」という近畿夜間中学校生徒会連合会の臨時生徒集会を北区民ホールで開きました。500名余りの参加があり、知事案に対する夜間中学生の熱い思いが訴えられました。知事は欠席でしたが、府会議員各会派の17名から力強い激励の言葉をもらうことができました。
 12月2日、府から出されたのは、「通学費は半額、但し2年間に限る。その他の就学援助費は各自が住んでいる市町村が負担するもの」という厳しいものでした。そこで12月役員代表者会では、私たちの学びを奪わないでと、大阪府・夜間中学校設置市・居住市町村に対し、3種類の要望書をもって、要請行動をすることを決めました。年末から3学期にかけて、各校独自に運動をいろいろと展開し私たち夜間中学生は各市の教育委員会を回ったのです。(つづく)
[ 2014/02/11 08:30 ] 夜間中学・白井 | TB(-) | CM(-)


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