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夜間中学その日その日 (332)   拳編集委員会

守口夜間中学40年のあゆみ ②
夜間中学がどのように生まれ、どんな歩みをしてきたのか、夜間中学にたどり着いた後輩に先輩が伝えていくこのとりくみは重要性を増してきている。守口夜間中学では40周年記念の集いで、映像を投影しながら、夜間中学生が解説を行い夜間中学のあゆみを発表した。2回に分けて紹介する。(前回の続き)


⑭2008年 夜間中学にとって試練の始まりです。
 「大阪府が行ってきた就学援助は、本来、国と市町村が行うべきもの。就学援助・補食給食に、大阪府はお金を出さない」という方針を当時の橋下知事が打ち出しました。
夜間中学生は緊急の生徒会連合会役員代表者会を開き、これまで通りの府の補助を求め、闘う事を決めました。
知事への手紙、街頭署名活動を始めとして、生徒会連合会は考えられる様々な取り組みを行いました。
7月には府議会傍聴。
9月には約550人が参加して、生徒集会「夜間中学生の思いを聞いてぇや知事」を開きました。
参加した17名の各党府会議員からは「夜間中学を守るのは、議会の責任」
「夜間中学生に迷惑をかけることは絶対ありません。がんばりましょう」
と力強い答えが返ってきました。

11月には、当時の大阪府の綛山教育長が守口を訪問し、授業や交流を見学しました。その時、教育長は「夜間中学は大切な場です。大変感動した」と述べ、夜間中学の学びの意義を再確認したのです。
また、12月には、守口市をはじめ北河内7市の教育委員会を生徒会が訪問。広報依頼と夜間中学への理解を求める活動を始めました。
これは、現在も引き続き行っています。
12月2日、夜間中学生の行動が、橋下知事の「就学援助・補食給食の府の補助を2008年度10%減、2009年度以降0にする」という方針の一部見直しをさせました。
これに対し、「私たち生徒会の行動が大阪府という大きな山を動かしたのです。私たち夜間中学生にはすごい力があるんです。私たちの学ぶ権利を守るために、団結してがんばりましょう」という当時の連合会生徒会長の言葉に、これまでどおりの府の補助を求める運動を確認しました。
当時の生徒会の行動は「その学び第3集」にまとめられています。

⑮2009年4月から補食給食がなくなりました。11月 守口夜間中学と生徒会連合会の代表が、守口市長・教育長へ補食給食復活の要望書・署名の手交を行いました。
12月には、国会議員の村上史好さんが来校しました。
夜間中学生から、安心して学べなくなっている状況を伝え、夜間中学への就学援助を国が制度化するべきだと話し、国へ伝えてくれるようお願いをしました。
このことが、2011年4月の国会での質問につながりました。
2010年1月12日から補食給食を、学校独自で一部復活させました。
「七草粥」から始め、「中国のお粥」などを作って食べました。その後、生徒の発案で、一部自己負担と、本の普及や支援で週3回の補食給食を実施することになり、今に至っています。
(*2010年1月27日パンと牛乳スタート 2010年一学期から自己負担スタート)

⑯2008年からの情勢変化は、夜間中学生を奮い立たせることになりました。その思いを「学ぶたびくやしく 学ぶたびうれしく」に著し、2010年 7月に出版しました。
2010年11月 生徒会連合会の学習会で髙野さんが「アリとゴジラ」の話をしました。「小さなアリもたくさん集まれば、大きなゴジラを倒せる」と大阪府への運動のヒントを私たちに話してくれました。
この言葉に励まされ、連合会の仲間と12月から2月にかけて大阪府庁へ出向き、ビラを配るなど「大阪府知事への要請行動」を行いました。
また、「1日10円の活動費カンパをしよう」という髙野さんの提案を受けて、守口ではすぐに、夜間中学生によってペットボトル貯金箱が用意されました。
今もそのカンパは続き、夜間中学生の活動費補助や東日本大震災へのカンパの補助にも使っています。
また、守口夜間中学教育振興会が設立。守口夜間中学に関わった、先生方からの支援を受けることとなりました。

⑰2011年3月 JICA「成人識字研修」で守口に来校した、アジア・アフリカ5ヵ国の政府の識字関係者と交流をしました。「公立の夜間中学は、世界にはない素晴らしい制度だ」と言われ、誇りに思いました。

⑱2012年は、2003年から始まった「国連識字の10年」の最終年でした。
最終年の節目に、識字・夜間中学での学びの大切さを再確認し、国連識字の新たなスタートに向けて、9月9日に生徒会連合会「国連識字の10年 最終年の集い」が行われ、参加しました。
集いの後、私たち学習者代表の太平寺夜間中学金夏子さんをパリのユネスコ本部に派遣し、一人一人が書いたリボンメセッージを届け、みんなで寄せ書きもしました。
1月には、北河内識字日本語交流会が守口ムーブ21であり、守口夜間中学が司会進行を務めました。
また、2月の生徒募集活動の時に、就学援助と補食給食復活の署名活動もやろうと生徒から声があがり、守口独自で行いました。

⑲2013年 開設40周年記念の年です。
今年度から高校で使う「日本史A」の教科書に守口夜間の写真や共同作品
「わたしはやかんちゅうがくせい」が載りました。
若い人達に夜間中学の存在や人権について考えてもらうきっかけになれば、いいと思います。
6月12日 世界的バイオリニスト五嶋みどりさんを迎えてのコンサートがありました。
五嶋さんは、守口夜間中学開設に力を入れて下さった当時の木崎市長のひ孫にあたる方です。開設20周年と40周年を迎えた今回の2回、夜間中学生にむけてコンサートをしていただきました。
7月には、開設当時からずっと守口夜間中学に関わっている内田先生にインタビューをし、40年の歴史を振り返る中で、多くの事を学び、たくさんの人たちの支えがあったことを知りました。
今、40年の歴史を重く受け止めています。
私たちの学校は、2016年には、小学校・中学校・夜間中学が一つになる世界で初めての学校「さつき学園」としてスタートします。
私たちは、胸を張って次の開設50周年の10年に向けて、守口夜間中学の灯をつないでいきたいと思います。
「つなごう 春日の灯 さつき学園へ」
[ 2014/01/16 05:27 ] 夜間中学・白井 | TB(-) | CM(-)


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