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ことしの一推し 原発報道 NHKETV特集取材班『原発メルトダウンへの道 原子力政策研究会100時間の証言』:川瀬俊治

 特定秘密保護法が制定されたメディアへの狙いは、1つはNHKがターゲットではないかと思う。というのは放送されるNHKスペシャルの中身は、権力が隠したがる情報を見事に発掘しているからだ。「ことしの一推し」で取り上げる『原発メルトダウンへの道 原子力政策研究会100時間の証言』(新潮社、1700円)は、安全対策が後手に回ってきたかを明らかにする。「原発は安全だ」と安全神話を掲げてきた権力には都合の悪い事実を明らかにしているからだ。

 ジャーナリストの仕事は事実を発掘することにある。そのためには基礎データーが必須である。そのデーターの裏をとり、証言を集める地道な作業が必要だ。文献で立証する実証主義の学問とは異なる。

ジャーナリストの中にはその作業を軽視して理念だけ言う人がいるが、それは評論家である。

この書はNHKの増田秀樹ディレクターが原子力政策研究会の1985年から9年間、月一度の記録の提供を受けたことで成立した。NHKの増田秀樹ディレクターを中心としてまとめた。

 NHKの番組の取材記でもあるが、増田ディレクターは1988年の広島時代から原爆の実態を継続して取材してきた人だ。取材人脈が100時間テープにたどり着く。2011年に原発導入の過程を明らかにする番組を企画(12年6ぐtまでに3本製作)、そのためには原子力政策研究会の重要性とみて科学技術庁原子力局長、原子燃料工業社長と歴任した島村武久さんの研究会にアプローチしたのだ。100時間のテープはその研究会の記録である。

研究会の証言を補足するために証言を集めたりする作業は、原発の安全神話はどう生まれていったかを明らかにする。特定秘密保護法の成立は大きく今後影響すると危惧する。原発行政上で都合の悪い情報は隠すことができることになるのだが、この本のような情報は出てこないのでは困る。

外交・安全保障で秘密は当然国には必要だが、権力が隠したがる情報を暴くのが言論の生命線ということを改めてこの本から感じた。
 
[ 2013/12/20 21:56 ] 川瀬俊治 | TB(-) | CM(-)


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