ジャーナリスト・ネット公式ウエブサイト

ジャーナリストの取材記事、論考などそ掲載するブログ
ジャーナリスト・ネット公式ウエブサイト TOP  >  スポンサー広告 >  鄭容順 >  奈良おんな物語《33》「奈良町からくりおもちゃ館館長・安田真紀子」下:鄭容順

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

奈良おんな物語《33》「奈良町からくりおもちゃ館館長・安田真紀子」下:鄭容順

「奈良町からくりおもちゃ館の内容」
昔の子どもたちが楽しんだおもちゃ、こんなところで昔の子どもたちが遊んでいたという想像がつく古い町家を利用した「奈良町からくりおもちゃ館」、奈良町の町家で実際に手に取って遊べる「からくりおもちゃ」です。


建物の町家は「松利(まつり)」という料理屋の離れとして明治23年(1890年)頃に建てられたもの。所有者であった松矢氏より、土地・建物等が寄贈された。古い町家の雰囲気を残しながら「展示と遊びのスペース」(母屋)と、庭に新たに体験工房を設けた「奈良町からくりおもちゃ館」、昔懐かしいビー玉やおはじき、お手玉、けん玉なども準備されていて大人は童心にかえり、子どもは見たこともない自然素材のおもちゃの仕掛けに自分でも作れるという自負心で、からくりおもちゃを作り始めるという。和やかに心が育まれる体験学習のひとつになって親子連れが目立つ。
2013年9月30日現在の入館者は6万人を越えた。
入館料は無料。休館は毎週水曜日、午前9時から午後5時まで開館。月1回は製作体験講座を実施、「かわり屏風」や「はしごくだり」など作っている。

パンフレット表紙

パンフレット3

パンフレット4

風車

<奈良町おもちゃからくり館>
奈良市陰陽町7番地、電話0742―26―5656
問い合わせは「奈良町からくりおもちゃ館」指定管理者・NPO法人からくりおもちゃ塾奈良町。
ホームページは
奈良町からくりおもちゃ館

道案内

「奈良大学の安田真紀子さん」
安田真紀子さんは奈良大学文学部史学科で非常勤講師として週2回、「日本史史料実習」に「古文書学」を講義している。
奈良大学のホームページはhttp://www.nara-u.ac.jp/

「読売新聞からの安田真紀子さん」
読売新聞の2012年5月1日付けで掲載された記事から抜粋して、安田真紀子さんの声を紹介します。インタビューした人は白石佳奈さんです。
―近世史が専門ですが、学ぶきっかけは―
「幼い頃、両親が共働きだったため、祖母と一緒に時代劇や相撲をテレビでよく見ていました。「侍はなんであんな格好なの?」「ちょんまげって面白い」と興味を持ち、歴史の本を読み始めたのがきっかけです。
奈良大学に入学後、古代史や中世史など様々な授業を受けましたが、庶民の暮らしぶりがわかる近世史に「これだ」と直感。2年生の時、近世史コースに進み「実験歴史学」を提唱する、奈良大学の前学長だった鎌田道隆先生のゼミに入りました。

―実験歴史学とは―
江戸時代の庶民の暮らしを体験する試みです。自作のわらじで約140キロの旧街道を歩く伊勢参りもそのひとつ。江戸時代の日記には食べ物や出会った人、観光名所が楽しげに綴られていますが、1日約32~40キロも歩くのはただしんどいと思っていました。
でも、実際に歩くと街道沿いの住民がトイレを貸してくれたり、豚汁を振る舞ってくれたり。そうした優しさに触れ、当時の人々の思いに少し近づけた気がしました。古文書を読むだけでなく社会情勢や生活様式を知って、初めて本当の理解に繋がるのだと実感しました。

―からくりおもちゃもその一環だそうですね―
江戸時代の日記や浮世絵で初めて、からくりおもちゃを知りました。ただ当時のおもちゃは全く残っておらず、1985年から、鎌田先生が中心になって文献などを基に復元を始めました。
自分で作り始めて、昔の人々の知恵や工夫に驚きました。竹の弾力や和紙の軟らかさ、糸の強さなど、身近な素材の特性を知り尽くした仕掛けが随所にありました。猫とねずみの追いかけっこを表した「猫とねずみ」は、猫が乗った木箱の蓋を閉めると、ねずみが隠れ、竹の笛が「チュウ」と鳴き声を再現します。手で触れて耳を澄まし目で楽しむ。自然と共に生きてきた人々の豊かな感性が表れているように思えました。
文献だけが頼りの復元は失敗の連続で苦労も多かったです。棒を押すと筒の中から仏様が現れ、和紙で作られた後光が広がる「御來迎」は筒の中にうまく和紙が納まるよう寸法を合わせるのに数十回作りなおしました。

―「奈良町からくりおもちゃ館」はどんな施設に―
鎌田道隆先生が理事長を務めるNPO法人「からくりおもちゃ塾奈良町」が運営。復元した200点を順次、入れ替えて展示する予定です。遊びはおじいちゃん、おばあちゃん世代の60歳代のスタッフが教えます。コンピユーターゲームと違い、仕掛けが見えるので仕組みを考えながら楽しむことができます。
おもちゃを通して昔の人々の知恵に触れ、世代間交流も深まればと願っています。

御来迎

ならわらべうた

「林啓文事務局長のメッセージ」
奈良町からくりおもちゃ館のある町は陰陽師たちが奈良暦を作り住んでいたといわれている。「奈良町からくりおもちゃ館」は築120年の町家です。
―林啓文事務局長からのメッセージ―
「手に取って遊べる『からくりおもちゃ』は、江戸時代に作られたように復元をしています。材料は木・竹・和紙・糸など自然素材で作られています。竹の弾力、和紙のしなやかさ、ぴんと張った糸の強さなど、素材の特性を生かした仕掛けになっています。また中庭を挟んだ奥の工房では毎月1回『からくりおもちゃの製作体験教室』も開かれています。コンピューターゲームにはない温かさや仕掛けを解く面白さを味わって下さい。またおもちゃは2ヶ月に1回、入れ替えていますので1度来られたかたもまたどうぞ。館の東隣にある鎮宅霊符神社は陰陽師たちの守り神。古事記の最初に出てくる神様「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を祭神としているに奈良町のパワースポットです」

「筆者の感想」
筆者は今年の5月4日に「奈良町からくりおもちゃ館」を夫と一緒に訪問した。夢中になったのは夫だった。その前に前年の3月にある所で林啓文事務局長とお会いした。4月に「奈良町からくりおもちゃ館」の開館を話して下さった。自宅から近いのになかなか訪問することができなくて、ようやく今年の5月の連休に行くと大勢の家族連れで賑わっていた。
「からくりおもちゃ」の復元と言葉では簡単にいえるが再現となると、現物が残っていればまたそれなりにできる。しかし残っていなければどうするのか。
古文書を読まないとできない。素人の筆者でもそれぐらいは認識していた。
安田真紀子さんにお会いして話しを聞くとやはり古文書の解読からの勉強だった。崩した文字なのか、どれがひと文字になるのかわからない。やはり学ぶということはこういうことだったのかと、大学での学びの意味を改めて認識していた。
子どもと係わることが好きだからできる。
江戸時代の歴史や文化を伝えたいという思いがあるからできる。
安田真紀子さんは「ならまちわらべうたフエスタ」ともかかわって活動しているが、奈良町界隈の発展は奈良町に住む人たちの協力と発展させていく活動する人がいてこの数年、外国人の多くが訪れて賑わっている。
「奈良町からくりおもちゃ館」を通して、近世の歴史学習指導に役立つ物にさらに発展してもらいたものだ。学校の授業で「江戸時代のおもちゃ」を作る授業もあってもいいだろう。しかも奈良に残るものをさらに分類して残していく作業も必要だろうと考えていた。活動力にあふれた安田真紀子さん、高松から奈良に住んだのも何かの縁です。奈良の活性化を担ってさらなる活躍を期待している。

<写真説明>1、「奈良町からくりおもちゃ館」のパンフレット表紙。2、子どもたちが作った手作りからくりおもちゃで遊ぶ。3、工房では体験イベント日に参加した子どもたちが自然素材を使ったおもちやを楽しむ。(2・3はパンフレットから)4、工房に置かれた風車、手作りの風車に温かさが伝わってくる。5、からくりおもちゃの1つ「御来迎」、現在の紙ではこんなに綺麗にひらかない。和紙だから広げることができる。先人の智恵に感心をする安田真紀子さん。6、市内循環バス、綿町で下車、北に向かって歩き大型スーパーの横を通っていくと道案内がある(4・5・6は2013年10月1日、取材で撮影)。7、「ならまちわらべフエスタの今年(10月20日)の案内。
[ 2013/11/02 07:47 ] 鄭容順 | TB(-) | CM(-)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。