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夜間中学その日その日 (320)   拳通信編集委員会

守口夜間中学は開設40周年記念誌『夜間中学で「ななぶ」』を編集中である。教員で分担し夜間中学書籍の解題を行っている。守口夜間中学などが出版した書籍を自らが解題するのだが、その出版後、夜間中学に勤務された教員が分担し、その解題をおこなった。

「 学びの熱き想いは 国境を越えて 
―夜間中学生と韓国文解学習者との交流―」
2011日韓識字文解交流実行委員会編 2011年10月1日発行

 識字教育のことを韓国では文解(ムネ)教育という。文字を理解するという意味にとどまらず、文化を理解し、文化的に疎外されてきた状態から自分たちを解放するという意味が込められている。
本書は、2011年3月に韓国済州道の同旅平生(生涯)学校にて行われた日韓識字文解交流の報告書である。今回は2008年以来、5度目の訪韓交流となる。
日韓識字文解交流は、2002年に髙野雅夫さんの呼びかけで始まった。夜間中学生と韓国文解学習者との交流は大変意義深い。戦争、植民地支配、貧困や差別が文字と言葉を奪った。その痛みは、日本、朝鮮半島、アジアに繋がっている。「夜間中学からアジアへ、 識字から文解へ」連帯の中からまた新たな力が生まれる。
 本報告書は、交流の記録、参加者の感想、成果と課題の他に、資料編として、日韓識字文解交流の歩みや夜間中学の実践報告が収録されている。(金)

「さらんばんのオモニたち 」
西尾禎章編著 NPO法人うりそだん 自費出版2011年2月26日 発行

1993年4月大阪府東大阪市立太平寺中学に開設した「分教室」の独立校化に立ち上がった長栄中学の夜間中学生は、同年10月、東大阪市教育委員会を包囲して、その実現の闘いを実行した。その闘いの中で「自分たちの学びは自分たちの力で」と卒業後の学びの場『うりそだん』を1994年2月開設させた。本の中で『うりそだん』には「学ぶ人から学ぶ」の枕詞をつけると林二郎氏が記述しているが、東大阪の夜間中学生徒会の団結力は太平寺夜間中学の独立校化(2001・4)。街角デーサービス『さらんばん』(2001・10)そして分家である『あんばん』(2004)の開設へとつながっていった。
この闘いを担っていった夜間中学生49人の分厚い自分史が204頁にわたって収録されている。守口夜間中学生の自分史とも重なってくる。『さらんばん』は朝鮮人として生きることを考え、実践する場として活動を支えるスタッフ13人の寄稿も読み応えがある。応援団17人とともに、西尾禎章、鄭貴美さんの文章は夜間中学につながる私たちに大きな示唆を与える。9本の新聞報道記事も収録されている。(白井)

「法にない学校」はまた記録のない学校である。しかし夜間中学関係の書籍(単行本)のリストを繰ってみると今回私たちがおこなった夜間中学関係書籍解題は守口夜間中学20周年記念誌(57冊)、30周年記念誌(58冊)、そしてまもなく完成する40周年記念誌に(46冊)合わせて161冊の解題をおこなったことになる。
入手できなかった書籍も若干ある。おそらく170冊を超えるであろう。しかし再版しない書籍も多く、76冊を数える。在庫がなくなればこれ以上再版しない書籍がほとんどである。
限られた字数に解題を納めることは難しかったが、私たちの校内研修活動の一環として各自、分担し、夜間中学関係書籍の解題を行った。夜間中学のあゆみと、明日の夜間中学を議論する上で大変有益であると考える。

 内容別で分類すると 記録40冊、生い立ち20冊、増設運動16冊、全般55冊、作文集12冊、研究書14冊、歴史4冊、である。
 著者別で見ると、夜間中学の教員53冊、夜間中学生28冊、ジャーナリスト23冊、研究者14冊、増設運動体11冊、その他32冊である。
 出版年別で見ると、1950年代3冊、'60年代7冊、'70年代22冊、'80年代33冊、'90年代46冊、2000年代38冊、'10年代12冊。

 先にも触れたが、これらの書籍は発行部数も少なく、時間が経過するとますます入手困難となる。図書を収集すると同時に、管理の行き届いた状態で公開できる方法はないだろうか。とりあえず収録した161冊は守口夜間中学で所蔵している。
[ 2013/10/25 07:41 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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