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夜間中学その日その日 (317)   拳通信編集委員会

守口夜間中学は開設40周年記念誌を編集中である。教員で分担し夜間中学書籍の解題を行っている。守口夜間中学などが出版した書籍を自らが解題するのだが、その出版後、夜間中学に勤務された教員が分担し、その解題をおこなった。

「学びは運動・運動は学び 守口夜間中学その学び 第3集」
      守口夜間中学生徒会編 自費出版 2009年4月20日発行
 
大阪府が示した「大阪府財政再建案」において、2008年度から2009年度にかけて、夜間中学生の就学援助費、給食費の削減・廃止(府負担分)が、突然打ち出された。2008年度は10%カット、2009年度以降はゼロにするという案。この案は夜間中学生への、今後の支援がなくなることを意味している。そこで夜間中学生は、今何ができるか討議を重ね、様々な取り組みを行った。知事への手紙、街頭署名活動、府議会議長への手紙、府会議員を訪問、要請活動など。夜間中学生にとってこのような経験は人生で初めてのこと。夜間中学で学んだ文字や言葉を使って一生懸命訴えた。
残念ながら、案の撤回をさせることはできなかったが、夜間中学の存在を多くの人に届けることができた。この取り組みこそが夜間中学の学びなのではないか。
この活動は、多くの新聞記事やTVの報道で取り上げられた。
夜間中学生は、先輩が守ってきた夜間中学をこれからも守り続けて行くため、取り組みを継続している。(今村)

「夜間中学からの『かくめい』」
白井善吾著 解放出版社 2010年2月28日発行
 
守口夜間中学で現職にある白井善吾氏の、自身の教員生活かつ夜間中学運動の未来を展望するための総括の書。
「戦争」が生み出す多くの問題が、生身の人生として立ち顕れたのが、「夜間中学生」である。そうであるなら夜間中学は、様々な社会的な権利を奪われた生徒が「読み書きの権利であり、問い続け、深く考える権利であり、想像し、創造する権利であり、自分自身の世界を読み取り、歴史をつづる権利であり、あらゆる教育の手だてを得る権利であり、個人的・集団的力量を発達させる権利」という「学び」を、自身で「奪い返す」場である。この書では、或いは授業づくりを通じて、或いは生徒自身の行政との闘いの姿から、或いは生徒の存在に揺さぶられ動かされる教員の生き様で、その現実が描かれる。そして、多くの資料や証言により積み重ねられた歴史が描かれ、この「かくめい」は未完のまま、あなたに受け継がれるものだよと、語られているのである。         (蕚)

「学ぶたびくやしく 学ぶたびうれしく」
守口夜間中学編集委員会編 解放出版社 2010年7月1日発行

本書は、2008年からの守口夜間中学生の活動を分析し記録にとどめたいとの思いから刊行された。第一部では、夜間中学生の言葉が綴られている。語られぬことのなかった人生が、夜間中学での学びの中で解き放たれていく。「呼び戻し、突きやぶり、みつめかえし、そして、生きなおす言葉」が読む人の心を揺さぶる。
 第二部から四部は、「夜間中学生の交流」「授業実践記録」「ようこそ先輩・髙野雅夫さん」が収録されている。第三部では髙野さんとの授業記録がそのまま対話として載せられていて、興味深い。第五部は、「運動は学び、学びは運動」と題して、大阪の夜間中学の置かれている実態を伝えている。市民運動から起こった夜間中学は、常に存続の危機に晒されている。髙野雅夫さんのいう「武器になる文字とコトバ」に勇気を得て、守口夜間中学生たちの学びの存続をかけた運動が記録されている。第六部は、夜間中学の理念と存在意義が的確に簡潔にまとめられている。夜間中学とは何なのか、実践から教育の本質に迫る、渾身の一冊である。(金)
[ 2013/10/14 12:59 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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