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(ニュース)貯金通帳数万冊を無断保管 強制連行朝鮮人の賃金か   三室 勇

9月7日に共同通信が配信したニュース――
「戦時中に日本各地の企業に強制連行されるなどした朝鮮人名義の数万冊の郵便貯金通帳が、本人に無断でゆうちょ銀行福岡貯金事務センター(福岡市)に集約、保管されていることが7日、ゆうちょ銀への取材で分かった。貯金はほとんどが戦時中の未払い賃金とみられる。


 戦時下の労働事情に詳しい守屋敬彦・元佐世保高専教授(近現代史)によると、当時、企業の多くは逃亡を防ぐため賃金の全額を朝鮮人労働者に渡さず、一定額を郵便局などに強制貯金していた。郵便貯金の多くは終戦時の混乱で本人に渡されず、戦後も通知されなかった。
 同銀行広報部は「判読できないものもあり、現在も整理中」と話している」

 この記事を受けて韓国の聯合ニュースは8日次のような記事を書いている。
「今回の発見を受け、韓国政府機関の「対日抗争期の強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」は、「80万人に迫る強制連行労働者は自分の通帳が日本にあるのかすら確認する方法がなかった。発見を機にその実態に具体的アプローチできるようになる」とコメントした。
 市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」は、「被害者のほとんどが高齢であるだけに、韓国政府が乗り出し、賠償問題などを迅速に解決すべき」と強調した。
 関連団体と専門家らは、日本政府がまず発見された資料を韓国政府に渡すことが重要とし、韓国政府も当事者らが補償を受けられるよう法的・制度的に支援すべきだと指摘した」

日本と朝鮮半島との関係は、戦後処理について、解決できていない問題が山積みだということがわかる。安倍政権は、扉は開かれているというが、その前にやるべきことがある。
[ 2013/09/09 09:08 ] 三室勇 | TB(-) | CM(-)