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夜間中学その日その日 (312)   守口夜間中学 白井善吾

2013年夏休み
守口夜間中学では授業のないこの時期、「40周年の記念誌」の作成、「40周年の集い」の準備に多くに時間をかけている。9月15日校区内で開かれる催しに出店する夜間中学のメニューの試作が合間を縫って行われた。「チジミ」と「茶卵」をつくる予定である。夜間中学生がいろいろな材料を持参、暑い調理室で

試作をおこなった。私はできあがったチジミを賞味させてもらうだけであった。
子どもの口に合うかどうか、タマネギ、カボチャを入れるかどうか、焼き上げた後どのくらいパリッとしているか、紙コップに盛り付けて販売するが、紙コップにどのようにデザインするか?ホットプレートのワット数は?など検討が加えられていた。
大阪府下北河内7市の教育委員会を夜間中学生と訪問、就学援助、補食給食、生徒募集など夜間中学への教育行政の理解を求める働きかけを行っている。
8月22日のことだ。「熱中症は怖いですよ。先生大丈夫ですか」汗を拭き拭き、集合場所についた途端、夜間中学生から先にこう、言われてしまった。「塩飴を食べてください」と夜間中学生はその対策も周到である。バスに乗り継いで教育委員会が入っている建物に着くと、直接来ていた夜間中学生が待っていた。新しい大きな建物の中に入り、段差が小さく、踏み幅が広い大理石造りの階段に歩を進ませながら「どこかの市と違うわ、きっと予算もたくさんあるんでしょう」夜間中学生はこのように語った。
通された部屋に私たち8人が入った。2名の担当者との話は1時間半に及んだ。2009年に立ち上げられた夜間中学の就学援助は、昼の小中学校の要綱を踏襲しているから夜間中学の実態と合わない制度的不備がある。行政は中学校だから「3年間、それを6年間」にしているという。しかし夜間中学は9年間在籍できる。じゃ、7.8.9年目はどうなるのだという問題。費目の中に給食費はあるが夜間中学にはないなど。
この居住市から通学している夜間中学生は32名(2008年)から年々減り続け、2013年は12名になっている。その原因をどのように考えるかを担当者に尋ねたが、軽々に答えることはと思われたのか、発言がなかった。私たちは橋下知事(当時)がおこなった就学援助制度の改悪も一要因だと分析している。
就学援助の予算額と執行額を尋ねると3:1になっていることが分かった。つまり予算計上しながら実際に執行できたのは3分の1で残り3分の2は不要額としているのだ。これを聞いた私たちは一同驚いた。
前任者に託した検討課題もきっちり受け継がれていない。初めて聞く話のように応接され、夜間中学生はたまりかね、「時間をかけ、高い通学費を払わなくてもよいなら、私たちの住んでいるこの街に夜間中学をつくってください」こう発言した。夜間中学のことを誰よりも理解し、担当課として施策を提案していくことができないのか、「心が通じ合う対応がほしい」とも発言した。
11月2日の40周年記念の集い、11月8日の学校公開にぜひ参加していただくよう案内した。
次の訪問に生かすため、「議事録を作成し、双方で交換する」ことを提案し確認した。夜間中学が作成した議事録を送付した。
こうした積み上げが夜間中学の明日にとって重要であることを言い聞かせながら教育委員会を後にした。8月26日、2学期が始まる。
[ 2013/09/07 07:19 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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