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夜間中学その日その日 (306)   守口夜間中学 白井善吾

“点数学力”を超える学び ②
2013年6月19日、守口夜間中学を訪問した守口市内の先生の手紙を読んだ夜間中学生が自分の考えをまとめた手紙を職員室に届けてきた。


まず一人の先生の手紙を紹介する。
『今回夜間中学を訪問させていただいて「学ぶこと」について一から考え直す機会になりました。その中で特に心に強く響いたのは最後にKさんがおっしゃっていた「学ぶのは自分を取り戻すため」という言葉でした。勉強というと外から知識をむりやりつめこむという印象がありましたが、本来の「学び」とはそうではなく、それによって自分と向き合うこと、自分を形作ることなのだと思いました。ハッとさせられたと同時に、日々の授業の本当の目的が見えたようで、本当に嬉しい気持ちになりました。
私は小学2年生とともに日々奮闘していますが、今日学んでことをずっと心にとどめ、明日からまたがんばっていこうとおもいます』

どの手紙も交流が終わった直後、参加者は夜間中学を訪問して感じたことを一斉に書かれた手紙だという。感じたことが率直に書かれていることに驚いた。この先生の手紙に一人の夜間中学生は次のような返事を書いた。

『先日は第3中学校夜間学級に訪問していただきありがとうございました。
I先生の感想文を読ませていただきました。私たちは夜間中学生、まだまだ言葉が足りず自分の思っていることを、胸にあることがその通り相手に伝わっているかとっても不安です。
先日先生方の質問でいきなりマイクを渡され、とっさに出た私の話したこと(「学ぶのは自分を取り戻すため」)や多くの夜間中学生の想いをI先生の感想文の中で受け止めてもらっていることが伝わってきました。私が夜間中学2年生の時S先生の授業である年配の生徒が、「先生おぼえても、おぼえても頭の中からポロ、ポロと落ちておぼえられへんわ」というと、S先生は「なんでそんなに詰め込むのンや、詰め込み過ぎるから落ちるんや」と言われたとき、私はあぜんとした。学校の先生からその言葉を聞くとは思わなかった。でもそのあとS先生が言われたことは、「一つの知識を得たら、それをどう使うかが一番大切だよ。それができたら次の知識へ」でした。
私はずいぶん昔に、「行動のない知識なんて捨ててしまえ」と一人の師から言われたことを思い出した。そんなことを思い出しながら、現在夜間中学に4年間通っています』

交流の時、いきなりマイクを回され、いつも考えていること精一杯話したが、果たして話したことが受け止めてもらえたか不安であった。手紙を読んで、十分受けとめられていることを知って、夜間中学生自身が勇気づけられたことがわかる。その時、この夜間中学生にとって内から力が湧き上がってくるときになっているのではないだろうか。こんな経験、体験が次の飛躍につながってくると私は考えている。「学びは運動につながり、運動が学びを育てる」はこんな学びなのかと思っている。
[ 2013/08/04 16:59 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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