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奈良おんな物語《28》「フリージャーナリスト・浅野詠子」中:鄭容順

「奈良新聞社とのかかわり」
東京で毎日新聞と北海道新聞などを受験したが、浅野詠子さんは思うように行かなかったらしい。そして地方紙の奈良新聞社を受験した。東京で1次試験を受けることができた。


最終面接には、当時の社長、今は亡き広芝義賢さんが役員たちに囲まれてどっかと座っておられた。吉野郡大淀町の生まれで、きびしい自然のふところで育ったことにもよるのか、人を見る独特な目を持っておられたようだと、筆者はそう思っている。
浅野詠子さんは人に会って話しを聞くのが好きで、それをまた文章にしていくのにも長けている人材を、広芝さんは見抜かれていたのだろうか。努力家で好奇心旺盛、前向きでひたむきに進む意欲を見抜かれていたのだろうか。筆者が見た故広芝社長さんは働く人が好きだった。理論をいうよりまず体を動かす人が好きだったように思う。まさに浅野詠子さんはどこにでも駆けつけ、取材をして記事にしてこられた。
無事、入社できたが、広芝さんは新人の1、2年のうちは記者職にさせないという独自の信念を持ち、浅野さんは1年間、販売局に所属し、2年目は念願の編集局に異動でき、吉野支局の記者として転勤した。吉野で5年間勤務している時に、同僚の浅野善一記者(現、インターネット新聞「ニュース奈良の声」を主宰)と結婚をした。

浅野善一インターネット新聞奈良の声

本社に戻ってくると「家庭面」の担当になり、女性たちが活躍するペングループ「雑記帳」のコーナーも担当した。社会部への配属を希望していたが、かなわなかった。その反動で、好きなアジアをよく1人旅したという。ベトナム、ラオス、カンボジアなど、インドシナ半島に興味を持っていた。家庭面は3年間受け持った後、奈良市政の担当に異動することになった。

「吉野支局」
入社2年目にして吉野支局に異動。やっと新聞記者として現場廻りにこぎつけ、書くという仕事に没頭した。吉野郡は浅野詠子さんが希望していた土地。大学時代は「探検部」で活動していたことから
「一番自然が豊かな地域に行きたかったので希望しました。奈良県に赴任する記者といえば、文化財の担当が花形なのでしょうが、多感な新人の時代に過疎の山村をまわることができて良かったと思っています。日本の国土の矛盾がそこにありました。ダムに沈む村や吉野林業を懸命に守る人々を取材しました。人情が温かかったですね」と、吉野を振り返り自然と向き合い人々の生きる強さと逞しさをたくさん学んだことを話す浅野詠子さんです。

アサノエイコ・ヨシノシシャ2

さらに
「新入記者としてどこの担当になるのか。将来の記者の骨格をつくってしまうのかとも思います。奈良県の初冠雪を伝える原稿も吉野から送りました。朝起きて、特に寒いなと感じると、すぐに天川村役場などに電話し、大峰山系の降雪状況を確認します。雪の中、火災現場にバイクで飛び出し、こけてしまったこともありました。
あのころは、よく雪が降り、天川村洞川と上北山村の和佐又山のスキー場『初すべり』の記事も必死で書きました。この上北山村は日本一の多雨地帯、大台ケ原をひかえていて、もやがかかった薄暗い道中の妖怪『一本たたら』伝説を村民に教えてもらったこともあります。ダムで村の中心部が水没する川上村は、「忘れないで、コップ1杯の水のふるさとを」というアピール文を青年団が書きました。そんな出会いが後に水源税の論文を書くヒントになりました。
吉野の5年間は、行政や地域の課題の取材に明け暮れ、家庭面の3年間を経て奈良市政に異動。少しずつ地方財政の課題に関心を持つようになりました」とも話した。
その1年半後には特報課に所属し、遊軍的な立場で引き続き奈良市政の課題を追いかけ、県政の岩井川ダム問題などを取材した。
取り組んだ新聞連載には「土地開発公社―闇の自治体財政」(1999年)、「自治復権―英国の実験と住民参加」(1999年)、「精神科救急―医療と人権の谷間から」(2000年)、「文化ホール展望―財政危機と住民参加」(2005年)、「景観危機を考える」(2008年)などがある。

<写真説明>1986年から5年間、大きいなオートバイに乗って吉野の山村を駆け回っていた頃の浅野詠子さん。
[ 2013/05/30 06:00 ] 鄭容順 | TB(-) | CM(-)


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