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メディアウォッチング 「“屈辱の日”を祝い、天皇陛下万歳を三唱し、憲法を変えた先にあるもの」:南亭駄樂

 私たちの世代にとって4月28日は「4.28沖縄デー」である。毎年全国で大きなデモがあり、「沖縄復帰」「沖縄返還」「沖縄奪還」「沖縄解放」「沖縄独立」などスローガンの正当性を争いながらも米軍施政下に置かれた沖縄への思いを共有した日であった。61年前のこの日はサンフランシスコ講話条約の発効により、北緯29度以南の南西諸島および小笠原諸島が日本から分離された“屈辱の日”である。トカラ列島(鹿児島県)の十島村は29度以北の3島と以南の7島に分断され、1952年2月に本土復帰した後も三島村と十島村として分村されたまま統一されていない(奄美群島は翌年12月に復帰)。朝鮮半島やベトナムと同じような南北問題は日本国内にもあるのだ。
 ところが、今年、安倍政権はこの日を「主権回復の日」として「主権回復・国際社会復帰を記念する祝典」を行った。そしてその席で、安倍首相や麻生副首相をはじめとする参加者たちは「天皇陛下万歳」を三唱した。あたかも、自由民主党は前々日の4月26日、日本国憲法の“改正”を参議院選挙の争点にすることを決めた。天皇は元首になり、自衛隊は国防軍という何でもできる軍隊に変わり、交戦権を否定する憲法9条第2項は削除される。これほどあからさまに民主主義破壊と平和の破壊が進められようとしているのにメディアも世論も無力である。
 いや、原発事故を目の前にこれだけ脱原発の世論が盛り上がったという実績がある。「強い日本」という言葉にだまされない「平和な日本」の世論が私たちの生活と孫や子の未来を守ることを信じて、いまできることをやり続けようと思う。

 安倍政権のやり方は、私たちに対して挑戦的であり、愚弄しているとしか受け取りようがないところがある。
 沖縄県民の普天間基地県外移設の要求に対しては、米軍から過去に返還の意思が示されている基地施設の一部返還で沖縄の負担軽減をちらつかせながら、知事や市長が無理だという辺野古沖の埋め立て申請を出すという、明らかに姑息で稚拙な対応をする。百万遍でも言い続ければ真実になるというヒットラーの教えを守っているのだろうか、と思うほどだ。原発政策にしても、国民の意思が脱原発であるとわかっているのに説明もないままいつの間にか原発を輸出し、原発再稼働を推進する政策を進めている。
天皇陛下万歳三唱_主権回復の日祝典
 今回の「主権回復・国際社会復帰を記念する祝典」の際の万歳三唱にしても、画像を見ると、安倍首相も麻生副首相も壇上で手を高々と上げて万歳を唱えているのに、ニュースでは「政府関係者は『万歳三唱は全く予定になかったものだ』として困惑しています」と報じ、国民を煙に巻こうとしている。安倍首相は「沖縄、奄美、小笠原の人たちに苦労をかけた」と発言したと言うが、あまりにも白々しい。
 自民党の参院選における重要テーマは「憲法改正」を除く7つだったものを安倍首相の指示で急きょ「憲法改正」を加えたという。それほどの確信犯でありながら、変えたい内容を堂々と議論せずに、「衆参両院の3分の2以上の賛成」と憲法96条に定めた改憲の発議要件から変えようという姑息な手段に打って出ている。それを安倍首相は「夏の参院選でも堂々と改正を掲げて戦うべきだ」と強調したというのだから、何をか言わんやである。
 これだけ馬鹿にされて、私たちは何もしないわけにはいかない。それでは孫たちに申し訳が立たない。しっかりとあるべき社会の姿を心の中にしっかりと打ち立て、選挙でも、パブリックコメントでも、署名でも、投書でも、何でもいいから意見を表明していこうと思う。
[ 2013/04/30 00:00 ] 南亭駄樂 | TB(-) | CM(-)


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