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メディアウォッチング 「NHKアナの堀氏退職の真相を伝えないマスメディア」:南亭駄樂

 NHKの堀潤アナウンサー(35歳)が退職するというニュースは新聞で目にしていたが、その理由については知らなかった。それが原発がらみであるということをfacebookで知り、紹介されていたJ-CASTニュース(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130321-00000010-jct-soci)を見たところ、堀アナがツイッターで原発に批判的な発言を続けており、留学中のアメリカで福島やスリーマイルなどの原発事故を追ったドキュメンタリー映画「変身」を制作したという。NHKは、これらの堀氏の言動や彼が提唱する「NHKが市民による情報発信(パブリック・アクセス)の受け皿になるべき」との構想を認めず、“干された”形になった堀氏が退職を選択したということのようだ。
 これらのことは新聞やテレビを見ているだけではまったくわからない。ジャーナリズムの問題としてもマスメディアは真正面から取り組んで欲しい。


NHKの対応は、ジャーナリズムの問題として議論すべき

堀氏がNHKに退職届を提出したのは2013年3月18日である。
J-CASTニュース(3月21日19時8分配信)は「 NHK堀潤アナウンサーは『脱原発』で退職 上司と『最後の談判』つぶやいていた」というタイトルで、堀氏の退職を報道している。私は、その記事により、次のようなことを知った。
・堀氏がアメリカで制作した映画「変身」のロサンゼルス市民向け上映会の中止をNHKが指示した。
・NHKが震災直後に大気中の放射性物質の濃度を予測する「SPEEDI」のデータを公開しなかったことに対して、堀氏が「私たちの不作為を徹底的に反省し謝罪しなければならない」と主張した。
・NHKは一連の映画問題を受け、堀アナが出演予定だった春番組の収録をストップした。
 これはジャーナリズムにとって大きな問題である。マスコミ不信が増大し、こういう問題を放置しておけばジャーナリズムの死につながるのではないか。私はそう思った。

毎日新聞紙面(東京版)の短い記事を読んだときにはさらっと読み流し、その理由も記憶にないので、デジタル版(3月20日配信)を確認したところ、退職の理由については次のように書いてあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130320-00000009-mai-soci
<NHKによると、18日に退職届を提出し、「インターネットを使った次世代の情報発信の方法を確立したい」と説明したという。>
 そして、記事には次のような内容を付け足されてある。
<堀アナは東日本大震災以降、NHK公式アカウントや個人のツイッターで、原発問題について積極的に発言していた。>
 ただし、後段の記述は、紙面で読んだ記憶がなく、なかったように思うのでデジタル版だけの記述かもしれない。
 他の大手紙の報道でも、堀氏の退職の理由は同じで、ほとんど「NHKによると」となっており、堀氏自身の言葉は出てこない。
 それに対し、J-CASTニュースなどのネットメディアからは堀氏自身の生の声が聞こえてくる。
参考までに、退職報道の前に書かれた記事であるが、Webマガジン「現代ビジネス」に掲載されている記事<NHK「イケメン」堀潤アナが世に問う「反原発映画」(「フライデー」2013年3月22日号より)>は堀氏の活動や考え方がよくわかる内容である。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35189

いずれにしても、この問題はネットメディアや週刊誌で今後も取り上げられるだろうが、ジャーナリズムがどうあるべきか、マスメディア自身がきちんと発言し、批判をきちんと受け止めて、その姿勢を示して欲しい。

堀氏の「パブリックアクセス」の実践に期待する

 堀氏の今後の活動に興味があったので、彼のツイッターを見てみた。
<皆さん。4月に入りましたら新たな形でガンガン取材してそして発信しますので待ってて下さいね。>
<昨晩は僕が主催する市民メディア8bitNewsの皆が激励会を開いてくれた。有難う!>

 報道にあるように、「インターネットを使った次世代の情報発信の方法の確立」「市民による情報発信(パブリックアクセス)」のための活動を実際に進めているようだ。
・8bitNews http://8bitnews.asia/wp/

 真のジャーナリズムはどうあるべきか――堀氏のような若いジャーナリストの今後の活躍に期待したい。
[ 2013/03/26 05:45 ] 南亭駄樂 | TB(-) | CM(-)


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