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夜間中学その日その日 (285)   蟻通信編集委員会

大阪府府教育委員会と話し合う会
「待ちに待った今日です、しっかり府教育委員会の回答を聞いて私たちの意見を述べましょう。今日3月3日は日本で唯一の人権宣言といわれる“水平社宣言”が発せられた日です。

私たちの先輩、髙野雅夫さんは『同情を憎み、矛盾に怒れ』『夜間中学生であることを誇りに』と水平社宣言の思想を私たちに伝えています。今日も髙野さんが会場に来られています」。近畿夜間中学校生徒会連合会の会長は力強く挨拶をおこなった。
 話し合いに先立ち、就学援助、補食給食の復活を求める署名の手交をおこなった。「5年にわたり私たちが集めた署名は合わせて20万を超えます。復活を実現するまで決してあきらめません。一日も早く、府の補助を実現してください。今回お渡しする署名は35,463筆です」。府教委担当者は「みなさんの想いをしっかりと受け止めました。皆さんの声を届けていきます」と答えた。
 この日参加した府教委担当者は小中学校課、保健体育課、支援教育課、人権教育企画課から6人。「(11校各夜間中学の)訪問では65人(府)、37人(設置市)、37人(居住市)合わせて139人の参加があった」「給食の大切なこと」「コミュニケーションの場として、大切な時間である」「(夜間中学の中に)支援学級を実現したが、まだまだ足らないことを教えてもらった1年間でした」「生野区民センターで開かれた国連識字の10年の集会の声をユネスコへ、国連の取り組みを延長するように届けていただいた」このように発言をおこなった。これを受け、夜間中学生は意見を述べた。
 「昨年やっと支援学級ができたが、登校できない。通学の介助も必要だ」「楽しい給食の時間も、ひとりでひっそり持参した弁当を食べている。そんな時間になってしまった」「府内在勤の人の入学を復活してほしい」「夜間中学にまだたどり着けていない人がまだまだいる。広報を充実してほしい」「入学して5年になるが、9教科の授業を受けたことがない」「80年代の初め、家が貧乏で学校へ行けなかった。日本に来て夜間中学で学べることを知った。私の長年の夢がかなえられた。気になることは、生徒数の減少だ。府はどう考えているのか」「私たちの願いを受けとめ、9年間の就学援助、学用品費の復活が実現した」「娘は本名で高校に入学した。就職の時、隠れていた差別が出てきた。給食の復活を求めたら、教育委員会の担当者はコンビニで弁当を買ったらよいといったという。私たちの毎日の生活実態を教育委員会は知っているのか」「就学援助の中に、臨海、林間の宿泊学習の費用も入った。昼の中学では完全給食が実現するが、府は補食給食をなくした夜間中学にはどうしようと考えているのか」
 これに対し府の担当者から「厳しい財政状況下、居住市では就学援助の継続を確認している。また一部の市で就学援助を改善するとの話である」「国に対しても学齢を過ぎた人にも就学援助を適用するよう直接話をした」「夜間中学の在籍期間は最大9年です」「府内在勤の人たちの夜間中学入学について、最初の昭和44年の募集要項では入学できること明記しているが、その後どうしてなくなったのか資料は見つからなかった。もう少し時間をいただきたい」「給食は夜間中学の学習にとって大変重要な時間であると思っている。(2008年の)府の財政プログラム案は生きている。8月3日の7市の担当課長会議で給食の実施をお願いしている。粘り強くお願いをしていく」「通学支援は福祉の課題で教育の担当ではない。そこが問題で、別の手立てを考えていきたい」「支援学級を夜間中学に開設しようとするとき府も協力していきたい」
 この回答を受け、夜間中学生の手が上がった。「髙野先輩が作ってくれた夜間中学に学んで光を見つけた。若い時から学校へ行きたいという夢は実現した。今年3月で6年通いました。4月からは就学援助がないと通えなくなります」「この間ずっとお願いしてきたが、まだ実現していないことがある。市長さんや知事さんぜひ夜間中学に来て私たちの想いを聞いてもらいたい。私は卒業するが、ぜひ実現していただきたい」。
 生徒会副会長は「夜間中学に給食がある学校とない学校と格差が生まれ、4年になる。このままだと給食が出ていたことが忘れ去られてしまう」と粘り強く取り組みを続けることの大切さを訴えた。
 この日参加した夜間中学生、教員138人は話し合いの後、近鉄八尾、鶴橋に分かれ夜間中学生募集活動を行った。
 
[ 2013/03/14 07:44 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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