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夜間中学その日その日 (281)   蟻通信編集委員会

近畿夜間中学校連合作品展
近畿夜間中学校の作品展が2013年2月10日、大阪市立栄小学校を会場に開かれた。今回で37回を迎えた。大阪、兵庫、奈良の各夜間中学から鑑賞に訪れた夜間中学生は約450人。夜間中学の学びの中から生まれた作品はどれも力作ぞろいだ。

鑑賞しながら作品の前で、つくり方を熱心に聞いている姿、夜間中学生が訪れた子や孫に説明している姿が印象的だ。
「去年皆さんの作品に刺激を受け、頑張ったんですが、今年の自分の作品には納得がいきません。来年がんばります」「ねじれた守口大根でしたが、みんなに見てもろて、本当に良かった。何度も大根のところにいって、見に来た人に説明しました」「本物のトトリ・ムッ(ドングリようかん)をみんなに見てもらいました。ドングリ団子を見てもらおうと思って、けさ早起きして作ってきました。出来たてです」「このあいうえお歌は私が作った歌です。指差して写真を写してもらいました」笑顔で夜間中学生は語っていた。
午前10時から夜間中学生の生徒集会が開かれた。来賓で挨拶をおこなった府教委の担当者が就学援助、補食給食の府補助廃止したことを一言もふれなかったのとは対照的に、夜間中学生の意見発表は大阪府の姿勢を厳しく問い質す意見発表が続いた。
「安心して学べる夜間中学にしていこう」
「補食給食もないのに、給食の時間がとても苦痛だ。その時間、居るところがない」
「給食がないので一度家に帰って、食事をして登校している。この私たちに対し、コンビニにいって買って食べたらよいと教育委員会の人が言ったという。私たちがどんな生活をしているか、理解のなさが許せない」
「夜間中学の創設の心を大切に、夜間中学を守っていこう」
「教育委員会交渉を重ね、一泊学習の一部負担を行政に認めさせた」
「決してあきらめることなくとりくめば、道は開ける。団結してとりくんでいきましょう」
「8年目にやっと決心して夜間中学の門をくぐった、役所、病院、本当につらかった。文字が書けるようになった。昼の子どもたちに話をした。子どもたちから返事が来た。私にこんな役割があったんです」
「私は夜間中学に来るまで、普段の生活でも仕事場でも話をすることがありませんでした。仕事をさがすときも人と話さなくてもよい仕事はありませんかと聞くほど、自分に自信がありませんでした。それは日本語を話せない、読めない、書けないということが私の人間としての自信も奪っていたのだと思います。夜間中学に来るようになって私は変わりました。今では、仕事場でも冗談を言えるようになり、今、こうして皆さんの前に立って、へただけれど話しています。でも私も含め、夜間中学は9年間学べるのに、入学できて、やっと光が見えてきたのに、就学援助が6年間しか出ません。来年7年目の人は、夜間中学の学びを続けることができるかどうか不安でいっぱいです。そんな私たちの気持ちを北河内の各市に行って伝えてきました。同じ学校で学ぶ私たちに、差をつけないで、守口市と同じ基準でどの市も就学援助が出るように7市が集まって話しあってほしいとお願いしました。守口市は話し合いをすると約束してくれました。少しですが、前進しました。これからも、粘り強く、みんなで力を合わせて、がんばります」
「夜間中学を必要とする人がいる限り、私たちは、力をあわせて踏ん張り、世の中に広く知らしめていかなければなりません。継続は力なり!これからも更に団結し、この学びの場を守っていきましょう!」
「御所市・高田市の教育委員会と粘り強く話し合いを行なっている。皆さんに集めていただいた署名を御所市の市長さんに届けます」
「たくさんの意見発表をいただいた。3月3日、大阪府の教育委員会と私たちは話し合いを持つ。夜間中学を守っていくため、たくさんの仲間が参加し、声を届けましょう」生徒会長はこのようにまとめ、一層の団結を訴えた。
ある夜間中学は、この後足を伸ばして人権博物館(リバティーおおさか)を訪れた。2013年度から橋下市長、松井知事が補助を止め、潰そうとしていると聞いたからだ。「お墓の石にまで差別を刻み付けた仕打ちに怒りを感じた。許せない」「こんな博物館をつぶさせてなるものか」想いを新たにした。

[ 2013/02/21 08:54 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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