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夜間中学その日その日 (277)   守口夜間中学 白井善吾

高校2年生の自殺

「先生、橋下さん、入学試験を止めるいうて、何を考えてるやろ?入学しようと考えている子どもは今からどうする困ってるやろうなぁ」授業の準備のため、教室に入っていった私にこのように言ってきた。休憩時間の教室の話題が体罰による高校2年生の自殺を巡ってであった。


「なくなった子どもの家に行って、家族の人と話した、そんなことができるのはええけど、言うことが、ころころ変わって信用できません」
「それまで、体罰賛成やと言っていた人が、(家族の人と話したら)体罰はあかんとコロッと変わる。体罰あかんのん、当たり前や」「そんな柔らかい頭をしとるんやったら、私ら(夜間中学生)と話をしたらええのに。就学援助も(補食)給食の必要性はきっとわかるはずや」「知事の時、私らにはよう会わなかった」「教育に、市長が首突っ込んできて、募集がなくなったら、受けようと思っていた子ども、どないなるんやろう」「受ける子どもには責任はあらへんのとちがうやろか」「原発再稼働あかんいうてたのに、認めるいうてみたり」「信用できません」「石原知事となんでくっつくねん。尖閣島のことも、東京都が買う言いだした。中国と喧嘩させようと思って、戦争してまた儲けようとおもとる。そんな人とくっついた」「日本と中国と仲良くすると困ることがあるからやろう」‥。改めて、夜間中学生の鋭い感覚に基づく分析に感心した。

小泉首相(当時)が自衛隊のイラク派遣を決めた2004年1月の授業時を思い出した。「平和憲法を持った日本が、自衛隊をイラクに派遣する。私たちと同じ人生を送る子どもたちをつくる、そんなことを日本の自衛隊がする」「そんなこと私たち黙ってみていることができません」
用意していった授業は吹っ飛んでしまい、イラク派遣を巡って、議論が巻き起こった。私たちの声を小泉さんに届けようと、夜間中学生の取り組みにつながっていった。

私は次のように話した。競争させて、「点数学力」の向上を学校に要求し、「成果」が上がらないと予算を付けない、高校の募集定員に満たない学校は廃止にする、そんなやり方ではますます弱い子どもにしわ寄せがいき、子ども同士がバラバラにされ、自己責任として追い詰められていく。
困ったことはみんなで解決していく、受けとめられ、考えられる仲間、集団が大切ではないか。就学援助の闘いは、夜間中学生全体の問題として、夜間中学生同士が繋がり、考え、取り組んでいる。時間はかかるが、こんなとりくみではないか。高校2年生の自殺について、みんなが考えんといかんのに、生徒を募集するかどうかに問題がすり替えられている。そんなことを話した。

[ 2013/01/20 11:05 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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