ジャーナリスト・ネット公式ウエブサイト

ジャーナリストの取材記事、論考などそ掲載するブログ
ジャーナリスト・ネット公式ウエブサイト TOP  >  スポンサー広告 >  片山通夫 >  コラム・風「ポイズンの島」:片山通夫

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

コラム・風「ポイズンの島」:片山通夫

watanabe_book.jpg
写真は本書

 昨年末に興味深い書籍が発行された。このジャーナリスト・ネットのメンバーでもある渡辺幸重・文、島田興生・写真の《ふるさとはポイズンの島》という本だ。
 この《ポイズン》という語は放射能という意味と説明されている。副題に《ビキニ被ばくとロンゲラップの人びと》とある。そう、我が国では第五福竜丸の事件として有名なマーシャル諸島のビキニでのアメリカの水爆実験で被害を受けた島の人々の物語である。


 
 ポイズンの島はビキニ島ではない。ビキニに近いロンゲラップの島のことだ。この島も、被ばくして島の人々は約200キロ離れたメジャトという島に全島挙げて移住した。元いた島よりも小さく、ヤシの木が少なく生活に必要な食料も十分ではないという。

 本書のあとがきのタイトルは「二重写しの福島とロンゲラップ」と書かれている。「島の土地は大事な財産だが、子どもたちの未来の方がはるかに大切だ」とロンゲラップからの《脱出》を主導したチェトン・アンジャイン議員は話す。
 また、3・11後に福島・浪江町の仮設住宅で「ふるさとに帰りたいけど、(放射能が怖くて)帰れない」という話を聞いた。
 ロンゲラップと福島。58年という時空を越えて、本書は《ふるさとを追われた人々》の悲しみとやり場のない憤りを表わしている。

 昨年の総選挙で生まれた安倍政権は《経済再生》を当面の目標とした。その《経済再生》の旗印の下に「原発の再稼働・新設も辞さず」という姿勢を示している。つまり、現在停まっている原発の再稼働は無論、新設も行うという含みのようだ。
 安倍政権の《懲りない面々》に本書を贈りたいものだ。
「島の土地は大事な財産だが、子どもたちの未来の方がはるかに大切だ」というチェトン・アンジャイン議員の言葉とともに。

最後に、この本の著者・渡辺氏からの伝言を。
本書の写真を撮られた島田興生氏が《ビキニを見れば、ふくしまが見える」をコンセプトに各地で《スライドトーク「水爆の島マーシャルの今」》を精力的に開催されています。
スライドトークのご要望はinfo*lapiz.bzまで。(*を@に変更してください)

【参考】
販売価格1500円+税
発行
旬報社→ 

お買い求めは
紀伊國屋書店→ 
ジュンク堂書店→ 
アマゾン→  
[ 2013/01/12 01:57 ] 片山通夫 | TB(-) | CM(-)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。