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中村梧郎氏講演会「米軍は沖縄で枯葉剤を使用した?」:豊里友行


昨年12月26日、沖縄県名護市で開かれた写真家中村梧郎先生のお話は、重たい話題なのに笑が出るくらいユーモアにも富んでいた。
 
【枯葉剤のアメリカと沖縄側の証言】
 アメリカと沖縄側の証言がそろう必要があると語りだす。
その沖縄の側の枯葉剤被害の証言をどうやって募るのか疑問が私の頭を過ぎる。
今回の中村梧郎先生の中村梧郎写真展「枯葉剤と子どもたち」は、沖縄巡回展の有志と展示会場を探している。
この巡回写真展によって枯葉剤被害に関連した証言者が名乗り出てくることを中村梧郎先生は、切に願っている。


 別の問題で例えるのならば、原発の被曝労働者の労災認定の困難さ。
その困難さは、国側が被曝労働者の労災を《認めようとしない姿勢》に問題の根源がある。
裁判による追求において医学的検証が、必要なことなど労災請求者のハードルの高さ。
 では中村梧郎先生の米国の枯葉剤汚染者の補償問題においてアメリカ帰還兵やベトナム、韓国の事例を紹介している。
枯葉剤を使用していたアメリカの加害者の側の補償においては、まさに枯葉剤の存在を証言を集めれたことが、この枯葉剤問題の国家の隠蔽を防いだのだろう。
このアメリカの退役軍人の証言がそろった。
あとは沖縄の側からの証言と証拠を積み重ねる必要性を彼は、聴衆に訴える。


【枯葉剤の問題点】
 枯葉剤の成分は、一週間で(流れたりして)消えるけどダイオキシンは残る。
そのダイオキシンが、動物の体内に蓄積されることが問題になる。

 沖縄において枯葉剤の問題を沖縄・生物多様性市民ネット(沖縄BD)の活動も参照していくと中村梧郎先生の海外の枯葉剤取材が沖縄の米軍基地の枯葉剤へと点から線としてつながっていくかもしれない。


今年からアメリカの責任で(汚染した側が除染する)1000℃(この温度でダイオキシンは分解されるらしい)で焼く除染作業を開始している。

特記しておきたいのは、ダイオキシンの特性。

・ダイオキシンは水に溶けない。
・赤土によくくっ付く。

注意したいのが、(枯葉剤が保管されていたオレンジの)ドラム缶が残っていたら残る。


 枯れ木の森の子供の一人佇む写真。誰にも撮られていなかった写真だという。
枯れたジャングルは、植林しないと緑は戻らない。
つまり植林すれば枯葉剤のまかれた土地にも生える。
汚染した土地の浄化技術じゃ日本にはあるのにやらない、その姿勢を中村梧郎先生は指弾する。
さらに汚染されている魚には、沢山のダイオキシンがあり、1・2ピコグラムという基準がアメリカにはあるのだが、日本には無いことを指摘する。
つまり日本は、ダイオキシンを規制する基準が無いことにより何の手立ても無い状態なのだ。
そのことは、日本においてダイオキシンの汚染をさらに深刻な問題にしていくであろう。
 中村梧郎先生は、この一枚の写真を撮った後も継続してフン少年など枯葉剤被害者たちを撮り続けるることになる。
人間の一生を撮るとは、どういうことなのだろうか。
そして彼は、親(一代)から子(2代)へ、子からそのまた子ども(三代)へ破壊された遺伝子の脅威を撮り続ける。
ベトナム戦争でアメリカという国家が、人類への冒涜、人に牙を剥くであろう枯葉剤の実験場として散布した人類のあやまちを、ベトナムにおいて20年に渡って追い続けてまとめた『戦場の枯葉剤 -ベトナム・アメリカ・韓国-』中村梧郎写真集(岩波書店)は、周知の人も多いだろう。

その後も中村梧郎先生は獲り続けた情熱とは何だったのだろうか。
これら彼のフォト・ルポタージュをぜひとも手にとって目を通してみてほしい。
アメリカの枯葉剤における人類への冒涜は、それらに加担し利用されてきた沖縄の地においてもダイオキシンの汚染の疑惑をまき散らかしている。

この沖縄の側の証言を集める困難さは、彼の40年間にわたるこうしたドキュメントが浮き彫りにする問題を素直に学習しながらも、沖縄の側からの枯葉剤問題への民衆の意識へつなげていく必要がある。
その民衆の枯葉剤によるダイオキシン汚染への意識の向上と運動の広がりにリンクしていく必要性を切に感じた。

[ 2013/01/05 21:09 ] 豊里友行 | TB(-) | CM(-)


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