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夜間中学その日その日 (274)   守口夜間中学 白井善吾

 食文化交流会
先生、この学校はいいですね。競争がありません。これまでのどの職場も、競争ばかり、しかしここでは、ノルマもありません。みんなと笑いあいながら、何の気遣いすることなく、話ができる。


この日行う食文化交流会の準備のため、大根を洗い薄くスライスをする手を動かしながら一人の夜間中学生が語ったコトバだ。この夜間中学生はこの4月入学した。何の気遣いもすることなく、話すことができる。できなくてもよい、わからなければ聞けばよい。真似をしたらよい。そんな夜間中学の雰囲気をこのように表現した。
 「きへんに夏は榎勢先生の榎」よほど印象深かったんだろう、フィールドワークで交わした「きへんに春はツバキ、きへんに夏はエノキ‥」クイズ。この日も、何かに引っ掛けて覚えると覚えられると例えに出した。

 2012年最後の学校行事、食文化交流会が開催された。夜間中学生の自文化を大切にする取り組みの一環として、夜間中学生の故郷の料理の作り方を教わり、味わう。今年で14回を迎えた。今年は日本とタイの料理だ。
「先生、畑で栽培している野菜を使ってください」夜間中学生の申し出があった。さっそく大根、蕪、白菜、九条ネギが運び込まれた。どれも立派な野菜だ。有機肥料がたっぷり、土がふかふかしていました。野菜の収穫と運搬を担当した教員の話しである。畳の床に入っている稲わらと油粕。農薬は一切使っていません。
そんな野菜がたっぷり入った鍋料理だ。お米は交流で訪れた島根の中学から送られた「仁多米」。タイの一品は緑豆春雨のサラダだ。味付けは少し違う。夜間中学生が持参した大根で作ってきた甘酢漬けです。キムチもいつの間にか並んでいる。
午後6時過ぎ、100人が参加する、食文化交流会が始まった。行事を通して夜間中学生の団結が強くなっていく。言葉を交わすことの少ない夜間中学生同士も話が弾んでいる。外は寒い風が吹いている。

2013年、守口夜間中学は開設40年を迎える。

[ 2012/12/30 12:14 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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