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コラム風「オバマ大統領再選と21世紀」:井上脩身

バラク・オバマ氏(51)が米大統領選挙で再選された。「チェンジ」を合言葉に圧倒的な支持を得て初当選した前回の勢いは影を潜めたものの、接戦を制した意義は大きい。私は、2008年にオバマ氏が黒人として初めてアメリカ合衆国の大統領に選ばれた時から21世紀が始まった、と考えている。20世紀以前、黒人が白人国家アメリカのトップに立つとは夢想すらできなかったからである。今回のオバマ氏の勝利は、さらに一歩進んで「21世紀はアフリカの世紀」の起点となるかもしれない。


 話を100年前に戻そう。1903年にライト兄弟が有人動力飛行に初めて成功。第一次世界大戦で早くも飛行機が利用され、第二次大戦では空爆が勝敗の帰趨を決めた。ライト兄弟の思いにかかわらず、結果として「戦争の世紀」である20世紀の起点となった。
 21世紀も前世紀まではあり得なかった事象から始まるに違いないと考えた。それがケニアからの移民の子である黒人のオバマ氏のアメリカ大統領当選であった。
 前回の大統領選中、「ブラックケネディー」というキャッチフレーズが独り歩きした。オバマ氏は「ケネディーの再来」というのである。そのイメージ作りが見事に奏功したが、オバマ氏はケネディーではなかった。そもそも、ケネディーのころの強いアメリカではなかった。リーマンショックをもろにかぶったアメリカ経済。1期目のオバマ大統領はその立て直しのためグリーン・ニューディール政策を打ち出したが、失業率は高いまま。オバマ氏への失望感が全米を覆う。
 それでもオバマ氏は再選された。「ブラックオバマ」の勝利は21世紀を展望するうえでどのような意味を持つのだろうか。
 フランスの経済学者、ジャック・マタリ氏はコラム「米中に続く第三勢力」(11月18日付毎日新聞)の中で「60年の世界人口90億人のうち25億人はアフリカ人」と推計、「21世紀の最大勢力はアフリカ。第三勢力がアフリカになる可能性がある」とみる。
 マタリ氏がいうように、「オバマドリーム」が「アフリカドリーム」につながるだろうか。
 エイズが蔓延するアフリカは今世紀に入っても患者が増える一方だ。2003年現在、南アフリカ530万人、ナイジュリア360万人など、サハラ砂漠以南の国々を合わせて2500万人にものぼる。さらに貧困が追い打ちをかける現実はドリームとは全く逆だ。
 2000年に採択された「国連ミレニアム宣言」では「エイズの蔓延を2015年までに阻止し、その後減少させる」とした。その達成は容易ではない。今世紀半ばまでにアフリカのエイズ問題を克服でき、貧困から脱け出せるのか。「アフリカの世紀」になるかどうかの分岐点であろう。(フリーライター)
[ 2012/11/24 00:07 ] 井上脩身 | TB(-) | CM(-)


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