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コラム「風」ロシアと日本・領土問題:片山通夫

 国境問題がメディアをにぎわせている。尖閣列島、竹島に関しては、問題がかなりヒートアップしている様相だ。また、北海道・根室から望む北方領土に関しては、政府や根室市などはもちろん、元住民もしくはその子孫たちは、返還を望んでいることは周知のことである。



 メドベージェフ前ロシア大統領は(現首相)二度にわたって、北方領土を視察した。我が国はと言えば、細々と続く「ビザなし渡航」でまるでロシアの譲歩のもとに「人道的」な配慮で、元島民などが彼の島々を訪れるのみである。我が国の政治家はと言えば、航空機に乗り空からの視察か、せいぜい納沙布岬から備え付けの望遠鏡で見るだけのことである。

 北方領土に関して言えば、ロシアとの平和条約を結ぼうにも、我が国は「領土問題の解決」がなされない間は結ぶことができないと、建前上も譲らない。 ところがここにきて、ロシアの セルゲイ・ラヴロフ外相は、毎年恒例のモスクワ国際関係大学の学生及び教師達の会合で講演し「第二次世界大戦の結果、日本との間には平和条約がないが、そのことは日本政府との関係を妨げるものではない」と述べた。(9月1日イタル・タス)

 奇しくもAPECがロシアのウラジオストックで開催されている。我が国と領土問題を抱える国々の首脳がウラジオストックに集まるわけである。ところが残念なことに、領土問題をテーマにした首脳会談は予定が立っていないというニュースも流れる。そして先に述べたロシアの セルゲイ・ラヴロフ外相の講演はこのAPECに先立ち、日本側に釘を刺した格好だ。

 ロシアは、プーチン大統領は、はたして北方領土問題を解決する意思があるのか。もっともはっきりしないのは、もしかして我が国の政権と外務省なのかもしれない。毎年65億もの予算が費やされている。 つまり、これだけの予算を稼げるのが北方領土問題(復帰運動)なのだ。もし我が国の思惑通り、4島が復帰したとすれば、外務省ではなく、国土交通省や、厚生労働省などが開発などの予算を「大手を振って」要求することになり、外務省の出番はなくなる。

 筆者は長らくサハリンへ通っている。そこで聞く領土問題は、当たり前のことだが、全く違った方向性を見せる。第二次世界大戦で「血であがなった領土」という認識である。残念ながら4島を訪問したことはないが、ユジノサハリンスクに住む4島出身者に言わせると「ソ連崩壊後の何年間かは、見捨てられた島という思いだった。しかしここ数年は、政府が予算を投入して、インフラの整備に力を入れだした。メドベージェフ首相も訪問して、ロシア全体での知名度も上がってきた」という。

 こうしたことを考えてみると、ロシアは本気で北方領土を日本に返すという意思があるとは思えないのだが。
 と、ここまで書いた時点で、韓国とロシアが「ビザなし体制へ」というニュースが飛び込んできた。残念ながらわが国の国民がロシアへ行くにはビザが必要である。露韓間の交流はますます増えてゆくと思われる。
 なんだか取り残される日本というイメージを持つのは筆者だけか。
[ 2012/09/08 00:00 ] 片山通夫 | TB(-) | CM(-)


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