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夜間中学その日その日 (255)   守口夜間中学 白井善吾

新しい先生たちからのメッセージ
 6月27日のことだ。守口夜間中学に43人の先生の訪問があった。4月から守口市内の小中学校の教員になった先生たちがほとんどだ。この日、新任研修の一環として、夜間中学の学校公開があった。30分ほど話をする機会があった。約3カ月、始まったばかりの教員生活。戸惑う毎日の連続だろうと、私もそのころを思い返しながら、こられた先生方の顔を見まわした。


その頃の私は、唯一つの強みは若さ。子どもたちと年齢が一番近いことを生かしながら、少々の失敗は子どもたちも許してくれた。辛抱しきれず、子どもたちから、「鈍い先生やなぁ」と半分笑って言われながら、教員生活のスタートを切った。感の鈍さは今も変わらない。おおらかな時代であった。今はどうなんだろう?肩に力が入っていないか?職員室の中で、子どもの話が話題になっていますか?先輩の先生の話を聞く時間は学校の中で作れていますか?校内研修をワザワザ持つまでもなく、教師同士の会話の輪が広がり、いつの間にか校内研修になっていた。そこで聞いたことを、次の機会に試してみる。そんな経験が、私には一度や二度でない。生きた学びであったと語った。
 夜間中学生の意見発表と交流のあと、夜間中学の授業参観となった。ほとんどの先生が参加された。何日かして、感想が送られてきた。夜間中学生への手紙のスタイルをとって、お礼と感想と決意がつづられていた。
『わたしは べんきょうがきらいだった。よいてんもとれないし りかいできなかったからだ。しかし ははは「べんきょうしない」。そのようにいわれたから いやいや べんきょうしていた。いまわたしは きょうし。「まなぶたちば」から 「おしえるたちば」となった。きょうしとして
 まなぶことが たくさんあるなかで いま とてもたのしいです。「まなぶ たのしさ」「まなぶ よろこび」を いまのこどもたちに つたえていかなければならない。しめいをもって わたしは あすからも よりいっそう がんばります』
 夜間中学生の学ぶ姿を見て
「学べることの喜びであったり、同じ境遇でのつながりは、皆さんの表情からひしひしと伝わってきました」
「皆さんはとても輝かしく見えました。「学び」はとても楽しいことである。そのことを私は再確認することができました。私は皆さんを見習い「学び」の楽しさを子どもたちに伝えていきたいと思います」
「皆さんが作られた「あいうえお歌」を学校の生徒たちに紹介したいと思います。心を打つ言葉ばかりでした」
「皆さんの目が輝いていて、学ぶことが楽しいというときの笑顔を見て「学校」という場所の在り方を考えさせられました。私は子どもたちに“学びは楽しい”“学ぶ喜び”を感じさせられているのか、不安になりました。学べることが当たり前の昼の中学生に、そう思って笑顔で学校に来てもらえるように、日々頑張ります」
「3中夜間学級のみなさま、今日はお話ありがとうございます。私は先生ではなく、事務の仕事をしています。その立場から、考えたことを書きたいと思います。私は子どもの給食代、遠足などに使うお金を集めたりしています。そのため、お金を払ってくれない人がいたら、非常に困ります。しかし本当にどうしようもない理由で払えない人もいることを今日知ったので、その方々の立場になって考えようと思いました・・」
「夜間中学生がおっしゃった言葉が胸に残りました。『自分を許すことができた』という言葉です。自分を縛っていたものから解放され、自分の心が自由になることができて本当に良かったなぁと思いました・・人はそれぞれ環境や生き方があります。いかなる環境であっても、学ぶことをあきらめず、前向きに生きていくことを教えていただきました」
 
 夜間中学生の胸を借りた43人の先生たち、初めて訪れた夜間中学で、夜間中学生の自分史を聞いて、夜間中学生の思いを受け止め、このような感想文を届けていただいた。この手紙を読んで、夜間中学生はどう答えるのだろう?
まもなく2学期が始まる。この先生方、新たな決意で子どもたちと向き合われることだろう。久しぶりに会う子どもたちに、この先生方どんな話をされるんだろう。
[ 2012/08/31 08:55 ] 寄稿 | TB(-) | CM(-)


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