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コラム「風」脱法企業はどうしてゾロゾロ出てくるのか:川瀬俊治

小泉改革とは何だったのか。市場の自由化により経済を活性化することで国際競争力を高めるーということだった。それで豊かになったのか。



これまで認可が必要だった各種業界の制約を「許可」制に変えることで市場参入を容易にしたことは認める。しかしモラル低下が著しい企業も出てきた。従業員の給料すら支払わないところも出てきて、労働基準監督署の指導ものらりくらりと逃げるというのだ。「許可」制で誕生して生まれた東日本のある運送業界のある会社だ。

市場参入の容易さは過当競争を生み、会社の倒産が増え、就職の幅が狭まった労働者が低賃金、長時間労働を強いられる。もっとも立場の弱い労働者がそこで生計維持を求められる。そうした会社しか仕事が見つからないからだ。

自由競争は公平に写るがとんでもない。既得権益をもつところは安泰である構造がある。「経済成長は国家の優越性と支配階級の権威を高めるものだ」(金東椿『近代のかげ』)とある社会学者が書いた。「国家の優越性と支配階級の権威」は経済成長により守られるものなのだが、ではいまのような長引く不況ではどうか。

自由競争で敗北していく企業を作り出すのは、その企業が悪いのであり、そこで働いてきた労働者は自己責任をもてという論理が盛んに主張される。敗北する側は責任をおえというわけだ。結果、生活保護受給者が増えていくと、またぞろ自己責任で批判が彼らに集中する。

下に下に押し付ける。上に上には押し付けない。世の中は結果として変わらない。アンチノミニーが支配する社会は無秩序だから、法規範が弱まり、脱法行為を別に悪いと思わない人、企業が出てくる。「のらりくらい」と逃げる企業がなぜ出てくるかが明らかだろう。


[ 2012/07/14 22:36 ] 川瀬俊治 | TB(-) | CM(-)


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